【 SEIKO 3M22-0D49 】アークチュラどこか懐かしい巨匠の1本【レビュー】
コロナによる自粛ストレスが原因でしょうか!?
物欲がとまりません。
そんな僕が今回入手したのが以前から店頭で目を付けていたセイコーの※①「アークチュラ」です。
半年ぐらい前から店頭に並んでいたのですが、もちろん売れる気配もなく、ついに値下がりしたので、これは良い機会だと思い購入してしまいました。
これは、1997年に自動巻き発電システム「キネティック」を搭載した「アークチュラ」というシリーズで、多くのバリエーションが登場しました。
以前は中古でもたまに見かける事があったのですが、特に興味もなく欲しいとも思わなかったので完全にスルーしていた腕時計です。あれから時も経ち最近では滅多に見かけなくなっていたので、店頭でこれを見つけた時には今のうちに買っておいた方がいいかな!?などと思いながらも価格で迷っていて、店頭に訪れた際は売れてしまっていないか、値引きになっていないかを必ずチェックしていました。
ついに入手したので調べてみました!
【 SEIKOウオッチカタログ1998年より転載 】
1998年のカタログに、今回入手したのと同じ文字板のモデルは掲載されていませんでしたが、Cal.3M22なのでサイズが小さい方です。レディースもしくは、ボーイズサイズですね。
レディースサイズと言ってもケースサイズが横約36mm(リューズ含む) 縦約45mmあるので、 SEIKO 2625ダイバーと比べてみると大きく感じます。
【 ヨルグ・イゼック 】 デザイン
このアークチュラをデザインしたのは、ロレックス、タグホイヤー、カルティエ、ティファニー、ブレゲなど数多くの腕時計のデザインを手掛けた腕時計デザイナー※①【ヨルグ・イゼック氏】によるものです。
実際、腕時計デザイナーの巨匠イゼック氏のデザインじゃなければ、僕自身買う事はなかったと思います。
セイコーと言えば80年代に工業デザイナーの※②【ジョルジェット・ジウジアーロ氏】がセイコーの「スピードマスター」などをデザインしていたのは有名ですよね。今でもオリジナルには根強いファンがいて人気があるので、復刻などもされています。
【レビュー】
全体的に曲線を基調としたデザイン(金属粉末射出成型技術を駆使して実現)が目を引きます。風防もカーブハードレックスですね。そして、文字板はとてもシンプルなデザインですが、0時~6時までグラデーションのドットが入りアクセントになっています。
以前は奇抜で、近未来的なデザインが好みではなかったのですが、巨匠がデザインした腕時計と言うなら、なんだか良く見えてきますよね?
裏蓋に保護シールが貼ったままなので、未使用品なのでしょうか?全体的に使用感はありませんでした。
ケース自体は表面と裏蓋のみがステンレスといった感じで、ずっしりとした重量感はありません。ケースの下半分はプラスチックケースですのでベルトを含めても42gと軽く、高級感もありませんね。
そして、キネティックなのでリューズの上に充電量を確認するインジケーターボタンがあります。このボタンを押すと秒針が早送りされ発電し蓄えられたエネルギーで今からどれぐらい動き続けるかを知ることができます。
【充電方法】
説明書には「1秒間に2往復の早さで、約20cmくらいの距離を往復させるように振る」と書かれています。
振るとがギュイーン ギュイーンとローターが巻き上がる音がするのですが、このモデルはケースが薄いからなのか音が大きく感じます。装着している時も、腕を動かすとギュイーンと音がする事もあるので、その音が気になる人もいると思いました。
そして、約350回~400回(往復)させると1日分の充電量を確保できるそうなのですが、今回買った個体はどれだけ振っても1日ぐらいで動かなくなってしまうので、さすがに二次電池は弱っているようです。
【秒針の早送り量と稼働時間】
(インジケーターボタンを押して5秒ぶんの範囲を秒針が早送りしたら、約3時間~約1日稼働するということです)
- 5秒→約3時間~約1日
- 10秒→約1日~約2日
- 20秒→約2日~約3日
- 30秒→約3日以上
※この頃のキネティックはフル充電しても放置していると約7日間程度しか稼働しないようです。
もちろんベルトもイゼック氏によるデザインです。
シリコン製なので、非常に肌触りが良く、ベルト裏側の粒々形状により汗がたまりにくい構造で、肌にも貼り付きにくくて良いですね。また、尾錠もケース形状に合わせて曲線が基調のデザインになっています。
調子良さげなので、他のダイバーに付けようとしたのですが取り付け部分の形状が特殊だったので、他の腕時計には装着不可でした。
【まとめ】
シンプルなのに実に癖の強いデザインです。今後、このイゼック氏のアークチュラは復刻される事はあるのでしょうか?
絶対に無いでしょうね。
決して高くない値段で半年間売れなかった時計です。正直人気の無いシリーズだと思うので、イゼック氏デザインの腕時計の中では破格値だと思います。
デッドストックでも安く買えるこのシリーズをコレクションするのは面白いかもしれないです。敵も少ないですし。
しかも、調べていたらダイバータイプもあるようなので、見つけたらチビチビ集めていきたいと思います。
ただ、キネティックなのでオーバーホールなどしていなければ、間違いなく二次電池がダメになっていると思いますので、安くてもその点は注意した方が良いですね。基本二次電池交換はオーバーホールと合わせてセイコーでしか行っていないと思います。
今回入手した個体は暇な時に自分で二次電池交換にチャレンジしてみようと思います。
また、その時はブログでリポート致します。
※①【アークチュラとは?】
ダイヤル上のデザインポイントとなっているアーク(インジケーター部分の弧)と、オレンジ色にひときわ輝く、牛飼い座の一等星のラテン語名ACTURUS(アークトゥルス)の造語です。一等星アークトゥルスは春の夜空の中で最も明るいと言われている星です。【 SEIKOウオッチカタログ1998年より転載 】
※②ヨルグ・イゼック氏は1953年、東ベルリンに生まれ精密機械学を学び、ロンドンのアカデミー・オブ・アーツに入学、その後スイスの時計会社に勤務しデザイン分野で活躍した。その後、イゼック・スタイリング社を設立し、時計のデザインでジュネーブ・グランプリを受賞。
※③ジョルジェット・ジウジアーロ氏は1938年、イタリア生まれの工業デザイナーである。フィアット パンダ、ゴルフ、デロリアンなど歴史に残る名車を数多くデザインしている。
【 SEIKO 6531-600A 】これぞ匠の技!? 砥石で風防を研磨してみた!
以前紹介したSEIKO Avenue 6531-600a
戦場で使われていたのか?
と思わず突っ込みたくなるぐらいキズだらけのこの腕時計
もちろんガラスもキズだらけだったので、砥石を使っての研磨にチャレンジしてみました。
研磨するのにあたって購入したのが、#3000, #6000の砥石2つです。
ホームセンターで購入したのですが、#3000はどこのホームセンターでも売っていて簡単に入手できたのですが、#6000の安い砥石を見つけるのに多少苦労しました。
#3000, #6000共に一番安い2000円弱の物を購入したのですが、粒度の番手が上がるにつれて価格は上がっていくようです。
※赤いのは#1000のダイヤモンドヤスリです。以前これで研磨したら、取り返しのつかない事になったので、今回は使用しません。
【はじめに】
今回研磨した腕時計はフラットのガラス(ハードレックス)で、横から見るとケースよりガラスが飛び出している腕時計だったので砥石での研磨にチャレンジしてみました。
また、水を使用して研磨するのでムーブメントを取り出してから行うのが最良ですが、面倒だったので今回は浸水覚悟で研磨を行いました。もちろん故障する可能性もありますのでご注意下さい。
【 作業開始 】
#3000の砥石は5分程水に浸してから使用して下さいと注意書きがあったので、水に浸けてから使用しました。また、#6000の砥石は水に浸さなくても使用可能との事てした。
#3000の方は十分に水に浸さないと、砥石自体が水を吸い込むのでスムーズに研ぎづらく、一方#6000の砥石は霧吹きで水を吹きかけながらの作業で十分に研ぐ事ができました。
#3000で荒削りをしてから#6000に移行していく感じで研磨します。
研いでいると水が茶色く濁ってくるのですが、この茶色の水で研磨されているので洗い流さずひたすら研ぎます。
ある程度研ぎ続けると磨りガラスの様になっていくのですが、砥石は同じ場所で研ぎ続けるとその部分だけがすり減ってフラットではなくなるので、ガラス面を均等に研ぐことが思った以上に難しかったです。僕の場合はガラスの中央付近が全然磨りガラス状にならなくて外周ばかり削れてしまいました。
さらに、深いキズまで消そうと思うと、相当な忍耐力が必要になるので、今回は諦めて次の作業に移ります。
キイロビンをガラスに少量つけて、リューターを使い磨いていきます。
フエルトバフは筆先の様な形状をしている方がフエルトも硬めで扱いやすく、研磨面積は小さいですがピンポイントに攻められるので効率は良かったです。
ちなみにキイロビンはクリーム状なので、少し水で薄めて使った方が消費量も抑えられて良いと思います。
そのまま使用すると、すぐに水分がなくなり細かい粉になって舞うので、吸い込んだり目に入らないように注意が必要です。
全体的に曇りがなくなるまで研磨しました。明らかに細かなキズは消えて見映えは良くなりましたが、表面を「キズミ」で見てみると肉眼では気にならないのですが、砥石の粒子でついたと思われる無数の細かなキズが見えます。
キイロビンで溶けたように滑らかになっているので、うねうねと波打っている感じです。
さらに酸化セリウムで磨けば、もう少しキレイになると思いますが、今回はこれぐらいで終了し追加で2本研磨しました。
【 作業を終えて 】
明らかにキズだらけの腕時計だったので、細かいキズが目立たなくなって仕上がりには満足しています。
作業前に比べると確実に見映えは良くなったのは事実ですが、やはり#6000の砥石(砥石のグレードも関係しているかもしれません)であっても元々キズがなかった部分に細かなキズが入ってしまうのは気になりますね。
まだまだキレイになるとは思いますが、新品のガラスの様に完全にフラットにすることは無理なので、全体的にキズがついてしまったガラスでない限り、やらない方が良いと思います。
ただ今回3本の腕時計を研磨したのですが、キズだらけの時計がキレイになっていくのは気持ちが良いですね。作業も大変ですが楽しいので今後ガラスがキズだらけの腕時計に出会っても研磨できそうだったら購入の選択肢に入れても良いかなと思えました。
また無駄遣いが増えそうです。
【 ブローバ・ロンシャン 】アンダー1万円はじめてのドレスウオッチ 「レビュー」
【 BULOVA LONGCHAMP 】
手巻き式の腕時計を久しぶりに買いました。
手巻き式時計はL.L.bean(ハミルトン製)のフィールドウオッチを以前所有していたのですが、使用する度に巻き上げる作業が面倒で、随分前に手放して以来の手巻き式時計です。
何故この腕時計を購入したのかというと、たくさん腕時計は持っているのですが、恥ずかしながらいい歳したおじさんがフォーマルに使えるドレスウオッチを一本も持っていなかったからです。
以前は、小薔薇のチュードルをフォーマル用に使用していたのですが、その腕時計を手放してからは手持ちの腕時計で騙し騙しやりくりしていて、そろそろ年齢的にも一本は必要だろうと思い購入に至ったのです。
だからといって、高価なドレスウオッチてはなく、せめて形だけでもフォーマルに見えて、面白い腕時計はないものかと探していたところ、このブローバの腕時計に出会ったのです。
【 ドレスウオッチとは? 】
ドレスウオッチとは、冠婚葬祭などのフォーマルなシーンで使用する腕時計の事を指すのは知っていたのですが、具体的な定義は知らなかったので調べてみました。
- アナログ式で秒針の無い2針が良いとされ、秒針のある3針でも可。
- 文字板のカラーは基本的にホワイト、シルバーなどのカラーがベスト
- インデックスはバーインデックスが最もシンプルで適しており、一般的なローマ数字、バーインデックスとアラビア数字のコンビなども可。
- 形状はラウンド型で、あくまでも主役は腕時計ではないので、サイズは36mm以下の小振りで袖口に収まる薄型の物が良い。
- ベルトはブラックのレザーベルト(クロコダイルレザー)がベストである。
要はいくら高価な腕時計でもスポーツウオッチなどの必要のない機能が付いた腕時計はドレスウオッチとしては不向きで、シンプルでクラシカルなデザインの上品な腕時計が良いとされています。
【 BULOVA 】
ブローバとはアメリカ生まれの腕時計メーカーで、1875年にニューヨークにて宝飾店として創業したのが始まりです。
1960年に機械式時計が主流の中、当時としては驚異の月差1分以内の音叉時計「アキュトロン」を発表し世界に名を広めました。
また、技術力にも定評があり軍用時計として採用されたり、NASAアポロ計画の公式時計の座をオメガのスピードマスターと争った実績もあります。結果破れたものの、1971年にアポロ15号の船長がブローバの腕時計を私物として持ち込み、実際にミッションで使用されました。
そんなブローバもクオーツウオッチの登場と共に衰退していった歴史があります。
そして、2008年にはシチズンに買収。その後、2010年には日本法人「ブローバジャパン」が設立され国内でも知名度を上げています。
それでは、ブローバのロンシャンを見てみましょう。
【 外観 】
クラシカルなデザインでホワイトの文字板にローマ数字のインデックスがよく似合い、シンプルなブラック針の2針なので視認性も非常に良いです。
そして、文字板の6時の位置にはSWISSの文字が入ってます。
- ケース径 約32.5mm(リューズ除く)
- 厚さ 約7.5mm
- ラグ幅 17mm
- 重さ 約30g(ベルト込み)
- プラスチック風防
- 17石 (手巻き式ムーブメント)
- スイス製
ケース径が32.5mmだと小振りなサイズに思えますが、エクスプローラ1(ケース径36mm)と比べてもホワイト文字板は大きく見えますね。また、機械式でも手巻き式の2針なので部品数も少なくケースは薄くて非常に軽いです。ちなみにセイコーブラックボーイの純正ジュビリーブレスだけで約60gだったので相当軽いです。
クロコダイル風型押しのベルト。
ベルトの裏側にBULOVAのプリントがあり、尾錠にも刻印があるので、ベルトは純正品のようです。合成皮革だと思ったのですが、年代物のわりに合皮特有の劣化も無いので本革の型押しかもしれません。
裏蓋はハメ込み式。
品番のような刻印のみ入ってます。スクリューバックではないので、防水性は期待できませんね。水回りでの取り扱いには注意が必要です。
リューズにもBULOVAのマークがはいってました。このようなディテールは嬉しいポイントです。
【 LONGCHAMPとは? 】
文字板に入る「LONGCHAMP」の文字
女性の方なら、ご存じの方が多いと思いますが、フランスに「ロンシャン」というブランドがあります。
ロンシャンは1948年にパリに創業したフランスのラグジュアリー・レザーグッズブランドで、ナイロン素材を使用した「ル・プリアージュ」は世界中でヒットしました。
実際、ロンシャンがデザインした腕時計をブローバが製造してWネームになっているのかは不明ですが、これは面白いと思い購入の決め手になったのは事実です。
調べていると、ブランドのロンシャンが関係しているという情報もあれば、モデル名という情報もあるので詳細は謎のままです。
ただ、1970年代の始め頃にはレディースですがディオールの腕時計をブローバが製造しており、BULOVA×DiorのWネームが存在していました。そして、その頃の腕時計はブローバ・ディオールと呼ばれています。
そして、この手巻き式のブローバ・ロンシャンも、おそらく同じぐらいの年代に製造されていた腕時計だと思うので、特にロンシャンが好きなわけではありませんが、話のネタになるWネームだったら面白いなあと勝手に思っています(笑)
最後に、今回はじめてのドレスウオッチとしてアンダー1万円で購入したブローバ・ロンシャンなのですが、外観や仕様はドレスウオッチとしての条件をしっかりとクリアしており、問題なくフォーマルに使用できるので大変満足しています。
そして、以前手巻き式の腕時計を手放した理由として巻き上げの面倒臭ささも普段使い用ではないので全く気になりません。それどころか部品点数も少なくタフな作りなのか、今まで何十年もメンテナンスされていなかったと思われるこの時計が、誤差なく正常に稼働しているのには驚きました。
このように、フォーマル専用に使うドレスウオッチでしたら、自動巻きの腕時計と比べれば、どのブランドでも比較的安価に購入できる手巻き式をあえて選ぶのも面白いかもしれませんね。
【 TAG HEUER Super Professional 840.006-2 】そろそろ買っておきたい「タグホイヤー スーパープロフェッショナル」レビュー
夏!真っ盛り!
夏といえばダイバーズウオッチだ!
出会いは10年以上も前になるのだが、ヴィンテージダイバーに興味を持ち始めた頃、色々と雑誌やネットで調べている時に、数あるダイバーズウオッチの中から目に飛び込んできたのが個性的なデザインのダイバーズウオッチ「TAG HEUER スーパープロフェッショナル」だった。
最初の印象は特徴的なベゼルが好みではなかったのだが、時を経て趣味が変わったのか、最近無性に欲しくなり良い個体は無いかと秘かに探していたのだ。
そして、今回理想的な個体を発見することが出来たので急遽入手したのである。
このスーパープロフェッショナルは「ホイヤー」時代の1984年のカタログより登場したモデルで、2001年のカタログにも掲載されていたので、かなり長い間生産されていたロングランモデルである。
1984年に登場した直後の1985年にはTAGグループからの資金援助を受けて「ホイヤー」から「タグ・ホイヤー」に社名を変更し、ロゴマークも変更された。そのため初期の物はHEUERマークの個体も存在しており現在では貴重である。
また、HEUERマークとTAGHEUERマークが1つの個体に混在しているものもあるようで、例えば、文字盤がHEUERマークでブレスはTAGHEUERマークだったり、ケース裏側にもマークがあるので、その部分だけがHEUERマークなど何パターンかありそうである。
このように、同一モデルでも微妙な仕様の違いがあるのは、リーバイスのジーンズの様でコレクター心をくすぐるのだ。
発売当時の価格は
Ref.840.006→135,000Yen
Ref.844.006(GPベゼル) →150,000Yen
であった。
また、スーパー・プロセット
- 延長バンド付ゴムバンド
- 長さ調整可能ゴムバンド
- バンド交換用特殊工具
- 減圧表
- 水牛皮ケース
上記のセットだと
Ref.840.006→260,000Yen
Ref.844.006(GPベゼル)→275,000Yen
セット価格が異常に高額だったようで、セットでの完品は滅多に出てこない。
僕が今回入手した個体はRef.840.006-2 Cal.ETA2824-2で、末尾に-2が付いているのだが、Ref.840.006と違いがあるかどうかは不明だ。
1991年のカタログまでRef.840.006が掲載されており、それ以降のカタログでは品番がWS2110.BA0349になっている。その変更に合わせて販売価格も165,000Yenになったようだ。
【レビュー】
やはり一番特徴的なのは、グローブを装着したままでも操作ができるベゼルである。10分毎のメモリが大きく表示された逆回転防止ベゼルだ。
かなり操作はしやすいのだが、何かの拍子に出っ張りに引っ掛かりベゼルを回転させてしまう恐れがある。
実際に僕が経験したのだが、腕時計をしていない方の腕がベゼルに触れてしまいカチカチカチと回転させてしまった事があるので、実際海で使う際は注意が必要だ。
「 T SWISS MADE T」のトリチウム夜光が良い感じに焼けており、ヴィンテージダイバーの醍醐味を楽しむことができる。
今でも強い光を当てれば多少の間は光るのだが、かなり夜光は弱っている。
この他にも「T < 25 SWISS MADE T < 25」の表記のものや、単に「SWISS MADE」のものも存在しているようだ。
古い年代の個体になると、ベゼルの夜光部分が焼けて濃いオレンジ色に変色しているものや、針の夜光が剥がれ落ちているものもあるが、今回入手した個体は状態も良いので、これから、更に経年変化を楽しめそうである。
ブラックボーイと比べてみる
並べてみるとよく分かるが、スーパープロフェッショナルのケースはマット仕上げなのでまったく質感が違う。
さすがに1000mダイバーで、タグホイヤーの腕時計の中でも最強の強度を誇っていたモデルなので、それなりの大きさではあるのだが、最近の腕時計と比較するとびっくりする程の大きさではない。
ブラックボーイがベゼル経約41mm、厚さが約13mmなのに対して、ベゼルの一番突起している部分で約43mm、厚さは約14mm程度である。
リューズはネジ込み式で、グッと押し込んでからネジ込むのだが、ぐるぐるとネジ込む感じではなく、ロックをかける感じで軽く絞め込む感覚である。
ブレスはバックルが大きいタイプの社外品に交換して使用しているのだが、純正ブレスにはTAG HEUERのマークが入っている。
更に後期型は、ダブルロックのバックル部分にリューズのマークと同様にTAG HEUERの文字が入らない、枠のみのマークが入るタイプもある。
最初期=HEUERマーク→TAG HEUERマーク→枠のみのTAG HEUERマーク
エクステンションタイプで、ウエットスーツの上からも着用可能、そして長さの調整方法はオーソドックスな割りピン方式である。
裏蓋は無くケースと一体化させたモノコック構造のワンピースケースだ。
裏蓋が無いためムーブメントへのアクセスはベゼル側からの作業となる。
840.006-2の刻印があり、白く塗り潰してある部分にシリアル番号が入る。
さすが、ISO(国際標準化機構)の極めて厳しいテストをパスしているだけあって、かなり頑丈そうなダイバーズウオッチである。
その分、重量は149gとヘビー級になっているので重い腕時計が苦手な人にはオススメしない。
僕自身、以前から1000mのダイバーズウオッチが欲しいと思っていて、セイコーのイエローTUNA( SBBN027 )を狙ってコツコツとお金を貯めていたのだが、たまたま店頭で実物のスーパープロフェッショナルを見る機会があり、急遽そのカッコ良さに惹かれ購入に至ったのだ。
急遽と言っても衝動買いではなく、それなりの理由があるのだが、最近オークションやフリマアプリなどでもブランドを問わずヴィンテージの1000mダイバーを見かける機会がめっきり減っていたのと、知らぬ間に80年代から90年代のタグホイヤーの一部のダイバーズウオッチが値上がりしはじめており、僕自身もProfessional 2000のダイバーズウオッチを最近売却しており、身をもって実感していたからである。しかもボーイズサイズの様な小振りのタイプも高値で取り引きされているのだ。
そんな中、誰もが知るブランドで現在でも10万円以下で購入可能な機械式ヴィンテージダイバーズウオッチはスーパープロフェッショナル以外にはない。
同モデルのスーパーレアなブラックPVDバージョンの入手はかなり難しいが、通常のRef.840.006とWS2110は容易に見つける事ができる今のうちが状態も含め選ぶことのできる最後のチャンスではないだろうか!?
【 SEIKO 特殊腕時計 " TUNA " 】物欲との終わらぬ戦い (後編)
■■ 2015年 ■■
【 画像はセイコー公式webサイトより転載 】
【画像はセイコーウオッチカタログより転載】
【 Cal.8L35-0OH0 (SBDX013) (SBDX014) AUTOMATIC 】
◇ 2009年に登場したSBDX011の後継機で、外観ではリューズのSマークが廃止になり、プロスペックスのマークに変更。文字板、針が新デザインになり、夜光塗料もより明るく長持ちするルミブライトになっている。
- 外胴プロテクター = セラミックス製
- ケース = 純チタン製( 硬質コーティング )
- ベゼル = ステンレススチール ( SBDX013=硬質コーティング ) ( SBDX014=ピンクゴールド色メッキ )
- ベルト = 強化シリコンストラップ
【 Cal.5R65-0AK1 (SBDB013) SPRING DRIVE 】
◇SBDB009の後継機で、外観ではリューズのSマークが廃止になり、プロスペックスのマークに変更。そして、夜光塗料のルミブライトはより明るく長持ちするようになり、ベルトも強化シリコンストラップへとアップグレードされている。
ケースには一般のチタン材に比べて鏡面に仕上げることができるブライトチタン( 硬質コーティング )を使用
【Cal.7C46-0AH0 (SBBN025)(SBBN027) QUARTZ】
◇SBBN013の後継機で、外観ではリューズのSマークが廃止になり、プロスペックスのマークに変更。文字板、針が新デザインになり夜光塗料も、より明るく長持ちするルミブライトになっている。
- 外胴プロテクター = セラミックス製
- ケース = 純チタン製( 硬質コーティング )
- ベゼル = ステンレススチール ( 硬質コーティング )
- ベルト = 強化シリコンストラップ
【Cal.7C46-0AJ0 (SBBN029) QUARTZ】
【Cal.8L35-0OJ0 (SBDX016)AUTOMATIC 】
◇ 国産ダイバーズウォッチ50周年を記念した世界限定700本モデル
2015年、ダイバーズウオッチ誕生50周年の節目に、この「外胴」ダイバーズはさらに進化します。 外胴プロテクターの素材として、新素材の高硬度セラミックスサーメット(※)を50周年記念限定モデルに採用しました。バンドには、従来のポリウレタンバンドから、耐久性が高く引張り強度が強い強化シリコン素材に変更、肌なじみのよさも同時に実現しました。 ダイヤル(文字盤)のインデックスには、残光時間が従来品に比ベ約60%向上した新開発のルミブライトを用い、判読性を向上させました。
(※)高硬度セラミックスサーメット:サーメット(CERMET)はセラミックス(CERamics)と金属(METal)を合わせた造語です。セラミックスと金属の粉末を混ぜ合わせ焼結して製造され、セラミックスの持つ硬度・耐摩耗性・耐熱性や金属の持つ靱性等を兼ね備えています。また、一般のセラミックスと異なりメタリック色が可能です。
【 セイコー公式webサイトより引用 】
【 Cal.7C46-0AG0 (SBBN031)(SBBN033)(SBBN035)(SBBN037) QUARTZ】
◇ SBBN015の後継機がSBBN031、SBBN17の後継機がSBBN033にあたり、オールブラックの300mダイバーSBBN035も併せて登場した。そして、SBBN037(ブルーオーシャン)は流通限定モデルである。
本体はステンレスケースにステンレス外胴で、新しいデザインの文字板と針を搭載している。SBBN033、SBBN035、SBBN037は強化シリコンストラップ仕様である。
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※2015年以降も、PADIとのコラボモデルや、1978年のGOLDEN TUNAの復刻モデルなど様々なモデルが存在するが、取り敢えず2015年までに発売された歴代のTUNA(ツナ缶)を並べてみた。
( 現行モデル等は以下のSEIKO公式Webサイトで確認できるので省略 )
これだけ並べると、かなりのバリエーションがあるように感じるが、大まかに3種類のムーブメントに分けられる。
-
メカニカル (6159, 8L35)
-
スプリングドライブ (5R65)
-
クオーツ (7549, 7C46)
そして、初期型とスプリングドライブの600m防水は別として、基本は300m、1,000m防水の2種類からの選択となる。
また、見た目の大きな変化としては、2013年のスプリングドライブに新しいデザインのインデックスと針が採用され、2015年には全てのモデルにそのデザインが採用された事が一番大きな変更点である。
そして、このデザイン変更には賛否があり、好みがあるので、デザイン変更前の実質2009年までの前期モデルと、2015年~の現行モデルに分けることができる。
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そして、話は戻るのだが、前編で紹介したように、僕は7549-7000を所有していて、更にもう1本フルメタルの7C46-0AC0(SBBN015)を持っている。
7549-7000を購入した理由は別のブログで書いているのでそちらを見て頂きたいのだが、更にもう1本SBBN015を買った理由は、初代プロフェッショナル300mダイバーの7549-7010(PYF028)の存在が大きい。
もともと僕が腕時計を好きになったのも、3rdダイバーがきっかけなので、セイコーのヴィンテージダイバーの様な道具が使い込まれてエイジングした感じが好きだというのが根本にある。
そこで、PYF028が欲しくていろいろ探していたのだが、状態の良い個体が少なく価格もそれなりにするので、雰囲気が似ていて比較的リーズナブルな価格で買う事ができる、SBBN015を買う事にしたのだ。7549ムーブメントだと今後のメンテナンスが不安であるのと、7C46ムーブメントであれば、これからまだまだ使い続けられるので、自分でガンガン使ってエイジングを楽しんでいこうと思ったのも購入に至った大きな理由である。
しかし、パッと見は似ているのだがベゼルの仕様や外胴の質感の違いなどからPYF028とはやはり別物であったので、少しでも雰囲気を寄せる意味でチョコバータイプのラバーベルトに変更して使用している。
もしかして、ベゼルの仕様は違うのだが7C46-7011(SBBN007)の方がPYF028に近いヴィンテージの雰囲気を持っているのかもしれない。そんな事を考えていると、価格的にも手に入れやすいSBBN07も欲しい候補に挙がってくるのだ。
もともとメカニカルやスプリングドライブなどの高級機は価格的に無理なのと、僕がSEIKOに求めている方向性とは違うので、欲しい候補には挙がってこないのは良いのだが、横に広く欲しくなってしまうのが悩みの種ではある。
そして、300m、600mと持っているので次は1000mダイバーを1本欲しいと常々考えていて、ディスコンとなった1000mダイバーのSBBN013が3284メートルまで稼動していたという実績もあるので、ロマンもあり僕の物欲を刺激してくるのだ。
その1000mダイバーの中でも、今一番欲しいのが現在ではカタログ落ちしている
SBBN027「 YELLOW TUNA 」
である。
新しいデザインの文字板と針はあまり好みではないのだが、セイコーイエローのベゼルと針のアクセントが道具としての機能を全うしており、新しいデザインの文字板と針もこのモデルにはとても合っているのだ。
そして、このようなモデルはこの先出てくる事はないだろうと考えると、今一番欲しい「TUNA」なのである。
このように悩んでいる間が、一番楽しいのもわかっているのだが、また最近「Street Series」なるシリーズが日本国内でもデビューし、「Urban Safari」をコンセプトとした個性的なカラーリングのTUNAも登場したようである。
このようなモデルを含めると、まだまだ僕と物欲との戦いは終わりそうにない。
【 SEIKO 特殊腕時計 " TUNA " 】物欲との終わらぬ戦い (前編)
SEIKO ダイバーズウオッチの人気シリーズ 通称 TUNA (ツナ缶)
1975年に登場以来、数多くのバリエーションが存在し、セイコーのダイバーズウオッチファンならば一度は手に入れたいと思う腕時計である。
現在僕は以前紹介した7549-7000とは別に、もう1本TUNAを所要しているのだが、未だに「ツナ缶」欲しい病は治まっていない。
僕が現実的に全てのモデルを入手する事は金銭的に無理。もし、もう一本買えるとしたら締めの1本に何を買うかを考えて遊んでみた。
先ずは、歴代のTUNAを振り返ってみよう。
【 画像はSEIKOウオッチカタログより転載 】
■■ 1975年 ■■
【 Cal.6159-7010 (YAQ028) AUTOMATIC 】
◇ 世界初のチタニウム製の記念すべき初代TUNAでツナ缶シリーズのグランドファーザと呼ばれている。
また、希少なAUTOMATICモデルなので、近年中古での流通価格も徐々に上昇してきており、オークションなどでは、200,000yen~300,000yenぐらいで落札されているようだ。
(600にm表記が無いのが国内流通モデルの初期モデルで、600m表記は海外輸出モデルである。)
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■■ 1978年 ■■
世界初のクォーツ式ムーブメントを搭載したSEIKOの記念すべきモデル
【 Cal.7549-7000 (PYF018) QUARTZ 】
◇ 初代GOLDEN TUNA 1978年に植村直己氏が北極探検に使用し、1983年に潜水調査船「しんかい2000」により、600mを遥かに超える1062mまで潜航し無事帰還したモデル
※7549-7009は海外モデルで初期はSQマーク有り
【 Cal.7549-7010 (PYF028) QUARTZ 】
◇ 初代プロフェッショナル300mダイバー
当時ダイバー達の間で、絶大な人気を誇ったベストセラープロフェッショナルモデル。ツナ缶の中でも、ステンレスケース、ブラックベゼルと一番ベーシックなモデルで、現在でも根強い人気を誇る。
※初期の海外モデルにはSQマーク有り
中古市場では程度の良い個体が減ってきているので、徐々に値上がり傾向である。
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■■ 1986年 ■■
【 Cal.7C46-7008 (SSBS018) QUARTZ 】
◇ 世界初のセラミックス外胴式1000m飽和潜水ダイバー
高性能クオーツムーブメントキャリバー7C46搭載モデル
初代GOLDEN TUNAの後継機で、耐衝撃性と視認性をさらに向上させ防水性能も600m→1000mになっている。更にバッテリー寿命も約3年がら約5年へと長寿命化に成功。
※7C46-7009は海外モデルで初期はSQマーク有り
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■■ 2005年 ■■
【 Cal.7C46-0AA0 (SBBN011) QUARTZ 】
◇ 初代DARTH TUNA 外装をオールブラックに変更し水中での視認性をアップ。ボディーはチタン製ワンピースケース、そして外胴にはジルコニアセラミックを使用。また外胴の固定ネジが+ネジからトルク管理のしやすい6角ネジ(1.5mm)に変更。1000mダイバー初のサファイアガラスを採用するなど高スペック仕様のダイバーである。
【 Cal.7C46-7011 (SBBN007) QUARTZ 】
◇ ステンレスのシルバーベゼルが特徴の「SBBN011 」300m飽和潜水仕様などの基本性能はおさえ、低価格で入手できる入門モデル。
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■■ 2009年 ■■
【 Cal.8L35-0OC0 (SBDX011) AUTOMATIC 】
◇盛岡セイコー「雫石高級時計工房」で製造 の8L35メカニカルムーブメント搭載
部品点数192点、高度な細密加工技術によって造られた高性能メカニカルキャリバーである。約50時間持続の最大巻上げ時間。日差わずか+15秒~-10秒の精度を誇る。
「 かいこう7000Ⅱ 」潜航実験では深度4,299mで秒針が停止するまで稼働
【 Cal.7C46-0AA0 (SBBN013) QUARTZ 】
◇このシリーズから、文字盤にMARINE MASTERの文字がプラスされ、リューズに「S」マークが入る。
DARTH TUNAの後継機で、「 かいこう7000Ⅱ 」潜航実験では深度3,284mで秒針が停止するまで稼働
【 Cal.7C46-0AC0 (SBBN015) QUARTZ 】
◇ ステンレスケースにステンレスブレスのフルメタルモデル。ブレスにはアジャスター機能が付きウェットスーツの上からでも装着可能。初代のプロフェッショナル300mダイバーを彷彿する見た目で人気のあるモデル。
【 Cal.7C46-0AC0 (SBBN017) QUARTZ 】
◇SBBN015と基本性能は同じだが、外装的にはベルトが違うのと、外胴パーツの仕上げがSBBN015はヘアラインであるのに対して、SBBN017はマットな梨地仕上げである。そのため、より道具感が増している。
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■■2010年■■
真っ白なセラミックス製の外胴プロテクターが印象的なスペシャルな一本である。
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■■ 2013年 ■■
【 Cal.5R65-0AJ0 (SBDB008) SPRING DRIVE 】
◇ GOLDEN SPRING DRIVE TUNA
セイコー100周年記念モデルとして生産された、世界限定300本のスプリングドライブ機構を搭載したモデルである。
外胴パーツはセラミックスではなくブライトチタンにDLC加工を施したものを使用。このモデルより文字板と針のデザインが新しいデザインに変更された。
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■■ 2014年 ■■
【 Cal.5R65-0AK0 (SBDB009) SPRING DRIVE 】
◇ 100周年記念限定モデルであったSBDB008がゴールドを基調にしていたのに対して、こちらはブラックを基調としたカラーリングで仕上げてある。国内のみならず海外からも高い評価を獲得している「スプリングドライブ」を搭載し、クオーツ並みとはいかないものの高精度を実現している。
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後編につづく
【 SEIKO 2418-301A 】ドレスウォッチ シャリオで遊ぶ
若い頃から集めていた、リーバイスのヴィンテージジーンズを、ここ数ヵ月間で全て処分した。
サイズアウトした事が主な理由なのだが、着用する機会が極端に減ったからである。
しかし、一時期低迷していたと思っていたヴィンテージジーンズも、まだまだ需要があり処分しながらも、もう少し寝かせた方が価値が上がるかもと思ったが勢いに任せ処分した。
そして、最後まで手放すのを迷っていたのが、鮮やかなブルーに色落ちした1974年製のLevi's 501の66前期のジーンズだったのだが、今回紹介するのは、偶然にも同じ年に製造されたSEIKO 2418-301A である。
これは、前回紹介したシチズンのダイバーと同様に最近立て続けに衝動買いしてしまった腕時計の中の1本であり、普段僕が絶対に手を出さない部類の腕時計である。
購入した理由も実にシンプルで、鮮やかなブルーに色落ちしたジーンズの様なカラーの文字盤にやられて購入したのだ。文字盤の表面には凹凸があり、ラメを散りばめたようにキラキラとしていて、とてもキレイである。
何も考えずに購入したので、家に帰ってから調べてみると、ドレスウォッチのシャリオであることがわかった。
オリジナルのベルトは型押しベルトが装着されていたようで、ドレスウォッチ感満載である。
カラーハードレックス?
風防に色がはいっているのだろうか?
見た感じでは無色透明である。
そして、当時の価格26000円は高いのか、安いのか全く検討がつかない。ちなみに同じ年のカタログに載っているセカンドダイバーは20000円なので、ますます26000円の価値がわからなくなってしまう。
当時の値段はともあれ、ちゃんとメンテナンスされていたのだろうか?
製造されてから40年以上経過しているのに、問題なく稼働している昭和プロダクツのタフさには驚かされる。
そして、ハイビートだからなのか、精度もとても良いのだ。
尚更なんとかして、この腕時計を普段使い用にできないかと考える事数日。
ベルトを付け替えてカジュアルダウンすることに
選んだベルトがコレ!
赤色のウレタンベルトに交換
取り敢えず感のある黒色はダメ!
あえて付けてますの赤色一択!
オリエントのジュピターに装着されていたウレタンベルトを流用した。
「白いTシャツとジーンズとシャリオ」
今年の夏はコレで決まり!
【 WATCH DATA 】
- ケースサイズ 横幅約30mm (リューズ含まず)
- ケースサイズ 縦幅 約40mm(ラグ先からラグ先まで)
- 厚さ 約9.5mm
- ラグ幅19mm
- AUTOMATIC ( HI-BEAT )
- 1974年製 (亀戸工場)