【 CITIZEN 2854-269471 SPORTEダイバー 】癖の強いデザインは癖になる
コロナ渦で無駄遣いしている場合ではないのだが、ここ数日間で腕時計を立て続けに何本か購入してしまった。
僕は中古の腕時計を買う際、決まって欲しい時計があるわけではないので、オークションやフリマアプリなどは滅多に利用せず、目的も無くぷらっと買い物に行った時に偶然出会った腕時計を買う事が断然に多い。
今回購入した腕時計も店頭で見つけ購入したのだが、やはり気になる腕時計を見つけてしまうと、誰かに買われるぐらいなら僕が買ってやると勢いに任せて買ってしまうのだ。
何故なら一旦悩んで買わなかったとしても、どうしても欲しくなって次の日に買いに戻ったら、既に誰かに買われてしまっていて悔しい思いをした事が何度もあるからなのである。
そして、今回勢いに任せて入手したのがコレだ。
シチズンが本格的ヘビーデューティウォッチとして展開していたプロフェッショナル仕様のシリーズSPORTE (スポルテ)である。
【PD】プロフェッショナルダイバー
【DV】ダイバー
【MS】マリンスポーツ
【WJ】ウインドジャック
【GS】ゼネラルスポーツ
【RS】レーシングスポーツ
【BS】バイオスポーツ
上記の様に7つのカテゴリーがあり、その中の【DV】にカテゴライズされるダイバーズウォッチである。
ちなみに1982年に登場した1300mプロフェッショナルダイバーがスポルテの【PD】に該当するらしい。
モノマガジン別冊 1985年
How To Wrist Watchより転載
今回入手したダイバーは少々癖の強いデザインである。ライバルであったセイコーのダイバーズウォッチには負けまいと、気合いを入れてデザインしたのだろうか?
実物を見ても分かりにくいのだが文字盤の色は光沢のある濃紺で、特徴的なベゼルのデザインはタグホイヤーで似たようなのを見たことがある。当時の流行りだったと思うがシチズンらしいアレンジを加え、好みの別れるアグレッシブなデザインに仕上がっている。
1991年製
裏蓋はピッカピカ!
オープナーのキズがあったが、もともとピカピカなのでキレイに研磨できた。
しかも
WATER 300M RESIST
水深300mまでの耐圧性と長時間水中使用に耐える防水性を備えており、スキンダイビング、スキューバダイビングなどに使用可能。
(PROFESSIONAL DIVER'S表記ではないので飽和潜水には使用できない)
あまり見かけない300m防水が購入の決め手の一つになったのだが、当時の雑誌を見返してみると、やはり200m防水が断然多いのだが、思ってた以上に1000m , 500m , 300m防水などのハイスペックダイバーズウォッチが各社から多く売られていたようだ。
そして、このスポルテダイバーも雑誌に掲載されていたのだが、当時の価格はなんと28000円!
かなり安い感じがするのだが、カシオからはMDP-801Gなるダイバーズウォッチが300m防水で20000円で掲載されていてこれまたびっくりである。
300m防水ともなると、ケースは分厚くごついイメージがあるが、ケースの厚さは約11mmと思ったより薄い。
定番のSEIKOクォーツダイバー7548が約13.5mmあるので、比べると随分薄く感じる。
しかし、ケースがフラットであり縦のサイズ(ラグ先~ラグ先)が47mmもあるので、細い僕の腕に装着すると、ラグの端の部分は腕から浮いてしまい装着間はあまり良くなかった。
一方、SEIKOのクォーツダイバーは厚さが13.5mmもあるが、縦のサイズ(ラグ先~ラグ先)が45.5cmで、ラグ部分が手首に沿うような形状をしているので、装着感は抜群にいいのだ。
このモデルのオリジナルのベルトはウレタンベルトなのだが、これには100均のNATOタイプのストラップが装着されていた。
100均のストラップの質感があまり好きではないので、今回はジュビリーブレスを装着してみた。
取り敢えずはこれで使ってみるが、あまりフィット感が良くないので、ゆくゆくはウレタンベルトに交換しようと思う。
今回、スポルテダイバーを勢いに任せて購入したのだが、この癖の強いデザインはカッコいいとかではないのだが、装着したくなる不思議な魅力のあるデザインであった。装着感こそ残念だったのだが、ウレタンベルトに交換して少しでも改善されれば良いと思う。
結果、買って良かった1本であり、コレクションにも加えようと思う。
【WATCH DATA】
- ベゼル径 約39mm
- ケース径 縦約47mm (ラグ先~ラグ先)
- ケース径 横約43mm(リューズ含む)
- 厚さ 約11mm
- ラグ幅 20mm
- バッテリー SR716SW
- 耐磁プレート付き
- 本体 64グラム(ベルト除く)
- 300m防水(飽和潜水には使用不可)
- 夜光部 自然発光塗料(プロメチウム147)
- 1991年製 当時の価格 28000円
【 SEIKO ALBA V654-7000 】スウォッチですか? いいえ SPIRE-Gです。
スウォッチをご存知だろうか?
日本製のクオーツウォッチが世界を席巻した1960年~70年代
それまで、時計と言えばスイス時計だったのだが、日本製や香港製の安いクオーツ時計が登場したことにより、スイスの時計産業が消滅してしまうのではと危ぶまれるほど生産が半減し、時計関連企業も激減した「クオーツショック」が当時のスイスを襲ったのである。
その日本製クオーツ時計からシェアを奪還するためにスイス最大のムーブメントメーカー 「エタ社」によって開発され1983年に登場したのが、Swatch (スウォッチ)である。
日本でも、1990年代前半に大ブームになったので、ある意味お馴染みの時計ブランドであると思われる。
スイス製の腕時計が10000円前後とお手頃な価格で買う事ができ、個性的なデザインが当時では目新しく大人気となったのだ。
今回何故スウォッチかと言うと、部屋の片付けをしている時に2本の腕時計が引き出しから出てきたのだが、1本はスウォッチでバッテリー切れで放置してしまっていたので、残念ながらバッテリーの液漏れによってサビが発生し完全にダメになっていた💧
そして、もう一本がコレである!!
SEIKO ALBAの「SPIRE-G」 V654-7000である。
1991年頃から徐々にスウォッチが流行りだし、1993年頃には本格的に大ブームになっていたのだが、ALBAからもこんな腕時計が登場していたのだ。
スウォッチの中でも1990年に発表されたクロノグラフは、独自のメカニズム、常識を越えた低価格(14000円)、多彩なバリエーションをもち、空前のヒット商品となったのだが、その大人気モデルのクロノグラフを10000円という低価格で完全にオマージュし販売していたのである。さすがに、当時この腕時計をしていても誰もALBAだとは気づかなかったであろうスウォッチすぎる珍品なのだ。
モノマガジン別冊
世界の腕時計 NO.9 平成4年より転載
僕も購入した経緯は忘れてしまったが、ある意味衝撃的なモデルである事は間違いないのだ。
SPIRE-Gが気になったので、ちょっと調べてみたのだがスケルトンのオートマチックモデルも漏れなく存在しており、それもスウォッチがバッテリー交換が困難な地域向けに販売していた人気モデル(エタ社のキャリバー2840を使用)をオマージュしたモデルで、その他にもSPIRE-Gのバリエーションはあったようだ。
実際、スウォッチ以外で、この手のポップなデザインの腕時計が売れたかどうかは不明だが、デザインを真似てしまうほどスウォッチが一人勝ちをしていたのだろう。
しかし、そのブームも長くは続かずG-SHOCKブームの到来と共に徐々に落ち着いていったと思われる。
チープなベルトだが、このモデル専用のデザインである。
ワッフル仕様なのも、かなりスウォッチを意識しているのだが……
ワニ?
なぜ?
連想ゲームじゃないが、時計とワニがむすびつくのは
ピーターパン→フック船長→ワニ→時計
マジですか?
夏のシンプルな装いにSPIRE-G
ありかもしれない。
【WATCH MANUAL】
【 WATCH DATA 】
- ケースサイズ 横幅約38mm (リューズ含まず)
- ケースサイズ 縦幅 約44mm(ラグ先からラグ先まで)
- プラスチックケース
- ストップウォッチ
- 10気圧防水
- バッテリー SR920SW
【 CITIZEN 8946-085604 】デジアナ ジェットダイバー DAD66-0073
コロナウイルスの影響で営業を自粛していたお店が営業を再開したので、久しぶりに中古の腕時計を見に行ってきた。
ずっと休業していたので、あまり期待はしていなかったのだが、今回は偶然にも以前から気になっていたシチズンのデジアナ ジェットダイバーを入手することができたので紹介したいと思う。
デジアナジェットダイバー
ALARM-CHRONOGRAPH 1984
COMBO DIVER WRISTWATCH
DAD66-0073 当時の定価 ¥20000(シチズン商事)
これは80年代に登場したマリンスポーツウォッチで、ウインドサーファーやヨットマン向けに販売していた腕時計である。
モノマガジン別冊 1985年
How To Wrist Watchより転載
その後1985年夏よりウインドサーフィンなどに特化したモデルとして、SPORTE ウインドジャック(SPK67-0143)¥15000が販売され、現在でも人気があり高値で取引されている。
今回入手したジェットダイバーも、オークションやフリマアプリでたまに見かけるのだが、強気なお値段で出品されている事が多く、なかなか買う気になれなかった。
しかし、今回は使用感がある個体だったのだが、それなりに納得できる価格設定だったので入手することができた。
裏蓋より、1984年製である。
この頃は、セイコーやシチズンから個性的なマリンスポーツウォッチが数多く登場したのだが、デジアナなどの多機能な腕時計が多かったので、何かしらが故障している個体が多く完動品で探すのが非常に難しいのだ。
早速チェックしてみると、この個体はアラーム機能があるのだが、故障しているのか残念ながらアラーム音、プッシュ音共に鳴らなかった。
裏蓋を開けてみたが、ちゃんと小さいスプリングも入っているので何が原因かは不明である。
裏蓋を閉める際に気付いたのだが、バッテリーを押さえる用?の金属プレートが変な位置を向いていたので、修正しパッキンにシリコングリスを塗って蓋を閉め終了した。
ただそれだけなのだが、アラーム音、プッシュ音共に復活したのだ。
おそらくバッテリーを押さえるプレートが原因だったようだ。前オーナーがバッテリーを交換した際にわざと鳴らなくしたのかは謎だが復活して一安心である。
やはり、海上での使用を想定しているからなのか、一般的な腕時計よりもアラーム音が大きい感じがする。この音量であれば、ちょっとした目覚まし時計の代わりになりそうだ。
それではジェットダイバーを見ていこう。
比較したのは以前紹介したVEGAのダイバーズウォッチである。
このジェットダイバーは実物を今回見るまでは、大きめのサイズの腕時計だと思っていたのだが、実は小振りなサイズでベゼル経約37mmであった。
コレはVEGAのダイバーと同じサイズで、ベゼルのデザイン、サイズもまったく同じなので共用部品だと思われる。
回転もクリック感が無く、両方向に回転する。
文字盤の 9時位置にP-JAPAN-Pと表記があるので、インデックスに自然発光塗料(プロメチウム147)が使用されている。
8946-083684と表記があるが、裏蓋の刻印は8946-085604である。
このジェットダイバーは、文字盤のカラーがブラック、ホワイト、オレンジの全3カラーあるので、他のカラーの文字盤も確認してみたいところである。
やはり、古い腕時計なので拡大してみると、インデックスのドットがヒビ割れて劣化しているのがわかる。
【操作方法】
MODEボタンで、デジタル時刻表示→日付、曜日表示→アラームON/OFF→チャイムON/OFF(毎時ごとにチャイムが鳴る)→カウトダウンタイマー(1分~11時間59分まで)→ストップウォッチと表示が変わっていく。
( 作動中のモードは左側のサークル部で確認できる。)
基本的に設定したいMODEに合わせた後に、真ん中のSELECTボタン長押しで数字を点滅させ、下のLAP/RESETボタンで変更できる。
カレンダーは2019年までしか西暦の設定ができないのだが、1992年が2020年と同じカレンダーらしいので、問題無く使えるだろう。
また、この腕時計にはリューズが無いので、ANALOG- SETボタンを長押しすることにより、針が進んで行くので時刻を合わせる事ができる。時間をオーバーしたら、最初からやり直しになるので、最後の方はポチポチボタンを押して合わせるのが良いだろう。
今回、念願のジェットダイバーを運良く入手することができたのだが、実際に使用してみて80年代らしい多機能な見た目は多少ゴチャゴチャとは感じるが、思った以上にアナログ針の視認性は良かった。
また小振りなサイズなので腕の収まりも良く普段使いにも重宝しそうである。
ただ、パッキンが特殊な形状であるのと、メーカーでのサービスも終了しているので、いつ壊れても後悔しないような価格であったら買いではないだろうか。
【WATCH DATA】
ベゼル径 約37mm
ケース径 縦約41mm (ラグ先~ラグ先)
ケース径 横約39mm
厚さ 約11mm
ラグ幅 20mm
100m防水
バッテリー 1個 SR1120
【 TROPIC SPORT TYPE 】TROPIC風のラバーストラップ を買ってみた。
ゴールデンウィーク前にAmazonで頼んでおいた腕時計用のラバーストラップがやっと届いた。
注文した時に、到着予定日が3週間後(5月18日までにお届け予定)と表示されていたので、最悪遅くなったら3週間ぐらいかかるのだろうと思っていたのだが、まるまる3週間かかって5月18日に到着した。
発送元がニューヨークからでEパケットだったのでこんなものなのだろうか?
今回到着したのは以前紹介したSEIKO 7C43-6010用に購入した19mm幅のラバーストラップである。
19mm幅のウレタンベルトはSEIKOの純正品があるのだが、それではおもしろくないので60 、70年代のダイバーズウォッチによく装着されていた、トロピック社のストラップを模した物を今回は買おうと思い、お手頃価格で良さげな物はないのかと探していたのだ。
その中でも今回はTROPIC SPORTと言われる、ベルト部分に大きな穴(3~4箇所)が開けてあるタイプに的を絞って探していたので、思った以上に選択肢も少なく結局Amazonで本体と送料含めて2000円ぐらいの激安ストラップを購入したのだ。
そして、送られて来たのがこれ!
strapsco
ビンテージ ダイブスタイル シリコンラバー製 ラリー時計バンド クイックリリース ストラップ ブラック 19mm
早速装着してみた。
さすがに取り付け幅が19mmなのでラグ部分にはジャストフィットであった。
そして、ストラップを装着した感想としては、シリコン製なのでオリジナルのトロピックスポーツのストラップとはデザイン以外全くの別物なのだが、ソフトな巻き心地に加え、表面のエンボス加工によりサラリとしていて肌当たりもなかなか良い感じである。
また柔らかいので、細い僕の腕(16cm)にもしっかりとフィットしホールド感も良いなど、思っていた以上に良質なストラップであった。
しかも激安なのに
◯部分にクイックリリースなるものが付いていて、金属のポッチを左側にスライドさせると、ストラップの脱着が簡単にできるのだ。
バネ棒外しがいらないのは、非常に画期的で便利である。
そして、ストラップ裏側にはStrapscoのロゴが入っており、尾錠はヘアライン仕上げされたものが装着されているが、ステンレス製などの刻印はない。
最後にサイズ感だか、通常SEIKOのラグ幅20mmのウレタンベルトを装着する時は、僕は一番小さい穴から3番目の穴がジャストサイズなのだが、Strapscoのこのストラップでは一番小さい穴の部分でジャストであった。
手首回りが16cmの僕が装着できるので、ほとんどの成人男性が装着できると思うのだが、強いて言えば一番大きな穴を1個減らして、さらにもう1箇所小さい穴があった方が僕的には安心だったかもしれない。
結果、期待していた以上に良いものを手にいれることができたのだが、シリコン製のストラップにありがちな、使用を続けているとでてくる妙なテカリや、擦れた部分が白くなったりするなどの現象もあるので、しばらく着用し経過を観察してみようと思う。
【STRAP DATE】
- ラグエンド: 19mm
- 尾錠取り付け幅: 16mm
- 全長 : 200mm 尾錠含まない
- 尾錠側 約77mm ホール側 約123mm (最小穴位置 約55mm~ 8
- ホール 5mmピッチ)
- 厚さ: 4mm ~ 2.5mm
【Nato Type Strap Width22mm】お家で弄ろう 3
ダイバーズウオッチと言えばウレタンベルト派の僕なのだが、同じ様なセイコーのダイバーズウオッチばかり集めていて代わり映えもしないので、飽きてきたら気分転換に、ベルトだけ交換してコッソリと楽しんでいる。
以前紹介した、BERTUCCIのベルトがNATOタイプのストラップの中では僕の理想に近かったので、手首回りが16cmしかない僕が今までに購入したきた22mm幅のストラップ達をいろいろ比較してみた。
【BERTUCCI】
BERTUCCIオリジナルナイロンバンドは、US mil-spec(米軍規格)に準じた編み込み技術によって作られているMade in USAで、耐久性を高めるため安価なポリプロピレンを使わずナイロン100%の素材を使用している。
この前中古で手に入れたシングルパスのナイロンベルトである。
さすがに5000円弱のベルトなので、しっかりと張りがあり、厚さが2mmあるので重たい時計でもぐらぐらせずにホールド感が良い。だからと言ってゴワゴワチクチクとした感じもなく着け心地はしなやなで肌当たりも良い。
バックルを除く全長は27cm
【 TARO´S 】
アマゾンで激安で買える本革NATOストラップだ。
僕のは中古の腕時計を買った時についていたものなのだが、同じ物をアマゾンで見つけ値段の安さにビックリしたストラップである。
価格以上にしっかりした作りで、革もエンボス加工がされており見た目も良い。
また、柔らかい革なので肌当たりも良いのだが、厚さが1.3mm の革なので、僕の場合ブラックボーイなど重たいダイバーズに装着すると左右にぐらぐらと動きズレてしまうので、手首への収まりが良いとは言えない。
革を厚くすると引き通しできなくなるので仕方ないのだが、やはり薄い革だと若干ベルト自体も伸びてしまうのもぐらつきの原因の一つだと思われる。
しかし、フィット感などは個人差があるので値段からしたら十分なレベルだと思われる。
(ブラックボーイの場合一番小さい穴から3番目の穴で使用している。)
バックルを除く全長は28cm
穴の最小位置16cm~最大25cm(穴のピッチは5mm)
【 ZULUDIVER Geckota 】
こちらは以前Amazonで購入したイギリスのGeckota社のオリジナルブランドZULUDIVER 「Marine Nationale Nato Strap」である。
イギリスから発送なので到着までに1週間程かかるが、丁寧な梱包に日本語のメッセージカード、オマケで時計拭き用のクロスとバネ棒も入っていた。
3000円もしないベルトなのに、好感のもてるサービスであったのをおぼえている。
100YEN SHOPのNATOストラップと比べると編み込みが細かいく、ZULUDIVERの方はナイロン特有の光沢が少なくツルっとした感じではなくマットな仕上がりだ。ZULUDIVERの他のカラーを持っていないので、カラーによって質感が違うかは不明である。また、バックルなどの金具類はサテン仕上げで100YENのストラップとは違うが、特別高級感があるわけではない。
このクラスのNATOストラップは特筆すべき点は無いのだが、気に入った柄やカラーがあれば購入してみるのも良いのかもしれない。
(ブラックボーイの場合一番小さい穴から3番目か4番目の穴で使用している。)
バックルを除く全長は30cm 厚さ1mm
穴の最小位置15.5cm~最大25.5cm(穴のピッチは5mm)
【MARATHON】
Marathon社は1939年にカナダにて創業。
一般的には知られていないが、計器類を各国政府や軍に納入している企業である。そのため、ミリタリーウオッチなども軍に納入しているので、ミリタリーウオッチが好きな人達には有名なブランドである。
このストラップは高級カーフをベースにワックス加工を施し、両サイドをステッチングで仕上げてある高級仕様のNATOストラップなのである。
裏側には「VACHETTE VERITABLE」「GENUINE LEATHER」とフランス語と英語で本革である意味の型押しがしてある。
そして、このレザーストラップの特筆すべき点として挙げられるのは、僕にはサイズが大きかったということである。僕の場合、ギリギリ使用可能ではたるのだが、一番サイズの小さい穴ですら若干大きいのである。
また、着け心地や肌当たりは良いのだが、ワックス加工が原因なのか合成皮革っぽく見え、使い続けても本革らしい経年変化はしなさそうな革なのだ。
この辺りの質感は好みもあるのだが、サイズはやはり注意が必要である。
バックルを除く全長は30.5cm 厚さ1.8mm
穴の最小位置18.5cm~最大28cm(穴のピッチは5mm)
【LUMINOX】
これはルミノックス3950シリーズの交換用ベルトである。
BERTUCCIと同じ様に、シングルパス仕様であり、質感もしっかりと張りがありホールド感が良く着け心地はしなやかなどと、僕の好みのストラップである。
しかし、このストラップは全長が長く、かなりの量を折り返して使わないといけないのである。
折り返して使用すれば、全然問題無いが僕の腕には合っていないと思われる。
(ブラックボーイの場合一番小さい穴から3番目の穴で使用している。)
個人的に長さ以外の部分は非常にバランスの良いストラップだと言える。
バックルを除く全長は30.5cm 厚さ1.8mm
穴の最小位置16cm~最大27cm(穴のピッチは5mm)
NATOタイプのストラップだけでも、様々な素材、カラー、サイズがあり色々楽しむことができる。
いろいろ試してお気に入りの一本を探すのもいいのではないだろうか。
【FREE STYLE SHARK】お家で弄ろう 2
【今日の弄り】
今回は90年代に日本でブームになったカリフォルニア発のサーファーズウオッチ「FREE STYLE SHARK」を弄ってみた。
SHARKは僕もブームになった頃より愛用していて何個か所有している。
そして、実際にウォータースポーツでも使用していて、電池交換などのメンテナンスも自分で行っている。長年使っているので、何度か浸水などもしているが、乾いたら復活して使用できているので、思った以上に壊れないタフな腕時計なのである。
そこで、今回の弄り内容としては、アラーム音、プッシュ音が鳴らないSHARKのチェックである。
【Freestyle SHARK 90´s】
故障しているのは右のグリーンの個体で、カラーリングが気に入って以前購入して保管していたものである。
そして、左側が最近手に入れたクリアブルーのケースがキレイなマイルドセブン SKI RALLY 99のSHARKである。
マイルドセブンSKI RALLYとはスキー場でラリーカードなるものを貰い、そこに載っているマップを見てチェックポイントをまわり、スタンプを集めるというイベントである。
そして、スタンプを集めたラリーカードをJTに送ると色々な懸賞が貰えたのだ。
今回は同型の完動品を入手したので、中身を比べながら故障原因を調べてみることにした。
裏蓋はドライバーで簡単に開けられる。
海で使用する腕時計にしては、かなり頼りない仕様である。
取り敢えず開けてみたが、正常な個体にはバッテリーに絶縁シートが張り付けてあり、鳴らない方には絶縁シートが無かった。そして、この時計は小さなスプリングが共鳴盤に触れて音がなるタイプではないので、スプリングの紛失等が原因ではない。
絶縁シートが原因なのか?
さらに、バッテリーを外して確認してみる。
上の画像のように追加して絶縁シートが貼り付けてある部分があった。
よく分からないので、正常な個体に合わせて絶縁シートを作成した。
(絶縁シートの様な物は持ち合わせていないので、家にあった超精密研磨フィルム#15000で代用した。)
完成!
この時計はACでショートさせなくても、普通に稼働し始めたが、何故かブルーの個体には基盤にACと表記があるのに対しグリーンには何の表記もなかった。
そして、パッキンにシリコングリスを塗って裏蓋を閉めて終了!
音が鳴るかプッシュボタンを押して確認!
ピッ ピッ と押すと音が鳴ったのだ。
どうやらバッテリの下の部分的に絶縁シートが追加してあったアレが原因だったようだ。
原因は何であれアラーム音が鳴るようになって今回の弄りは大成功である。
まだ他にも原因不明のアラームが鳴らない個体があるので、また弄ってみようかな。
【WATCH DATA】
・ケースサイズ: 幅38mm
・ケース: 合成樹脂
・バッテリー CR2016
・デュアルタイム
・曜日表示
・アラーム
・カウントダウンタイマー
・ストップウォッチ
・ナイトビジョン(バックライト)
・100m防水
【SEIKO 7C43-6010 Professional 200m 】ダメージダイバーズウオッチ
ダイバーズウオッチと言えば、堅牢性、耐久性の高いタフな腕時計である。
武骨な男の腕にダイバーズウオッチ
そのようなイメージから男の道具として所有されている方も多いのではないだろうか。
僕もその中の一人である。
しかし、実際はダイバーズウオッチが活躍するようなシーンでの使用はなく、趣味程度にするマリンスポーツですら、軽量で邪魔にならないデジタルウオッチを使用している。
既に僕の中ではファッションアイテムと化しているダイバーズウオッチなのだが、今回はこんな個体を入手した。
【 SEIKO Professional 200m 7C43-6010 】
かなりハードに使われていたであろう、ダメージ満載のダイバーズウオッチである。
これは店頭で購入したのだが、ベゼル、風防、ケースには普段使いでは到底つかないであろう無数のキズがあり、インデックス、針は良い感じに変色しているのだ。
発見したときは、ボロすぎるなと思ったのだが、なんとなく眺めているうちに全体的にバランスの良いダメージ具合が何とも言えないヴィンテージ感を醸し出し良い雰囲気なのだ。
インスタなどで、海外の人がアップしている傷だらけのダイバーズウオッチを見るたびに、こんな風に使い込んでみたいなと常々思っていたのだが、僕の使用頻度では到底無理なダメージ具合なので、既にキズだらけのダメージダイバーズウオッチを買ったのだ。
最近では、ヴィンテージのロレックスを模した加工をしてある腕時計も人気があるようだが、やはり僕は実際にダイバーズウオッチとして使い込まれてできた傷や、経年による色褪せなど加工では再現できない本物のダイバーズウオッチが欲しかったのである。
そこで、僕が今回入手したのは以前から気になっていたダイバーズウオッチSEIKO 7C43-6010のダメージが良い感じに入った個体を偶然店頭で発見し購入に至ったのだ。
以前から何故この機種に目を付けていたかと言うと、200m飽和潜水対応の防水性能に加え優れた耐磁性能、そして高出力トルクの高性能キャリバー7C43を搭載していて非常に信頼性の高いダイバーズウオッチだったからだ。
また海上自衛隊、海上保安庁に採用されていたプロ仕様のダイバーズウオッチだというのも僕には大きなポイントであった。
【普段よく使っているサイズのブラックボーイと比較してみた】
ブラックボーイSKX007Kのベゼル経が約41mmなのに対して、約37mmなので比べるとやや小振りに感じるのだが、全身が写る鏡などで見ると僕の腕にはちょうど良いサイズなのである。現在ではサイズ的にもちょうど良いボーイズサイズの本格ダイバーズウオッチはラインナップされていないので1本は手に入れたいと思っていたのだ。
そんな7C43-6010 PROFESSIONAL 200m ダイバーは1985年にCal.6458-600シリーズ(150mダイバー)の後継機として登場したのが始まりである。
この初期モデルはCal.6458を搭載しており、SEIKOのロゴの下にQUARTZ表記があるので簡単に見分けがつく。
また6458 150mダイバーと同じく長針、短針のベースがシルバーであるのに対し7C43は長針、短針のエッジ部分が白く塗装されており視認性を高めている。
資料がないので、7C43-6010がいつ登場したのかは不明だが、見たことのある一番古い固体は1986年12月製だったので、初期モデルは流通数が少なく希少だと思われる。
【この7C43-6010が登場した86年には、海外輸出用のSQ Professional Diver´s200m表記の個体も登場しているが、これは初期モデルと同様にSEIKOのロゴの下にQUARTZと入り、針もシルバーベースである。】
その後10年以上生産され、後期モデルは夜光がルミブライトに変更され、文字盤の諏訪セイコーのマークは無くなっている。
上記の様にPROFESSIONAL200mのボーイズサイズ 黒文字盤だけで4タイプも存在しているので、コレクションしてみるのも面白いかもしれない。
実際に入手してみて
腕に装着すると、フチ有りのインデックスも高級感は無いが個性的で思った以上に良い感じである。
何より、このボーイズサイズというサイズ感がとても良く、重さ、フィット感共に良い。
未だに人気がある理由がよくわかった。
また、ダイバーズウオッチとしての作り込みが当時の価格を考えると非常に良くできている。
こんもりカーブのかかった風防、内側に傾斜をしているベゼルインサートに両方向回転ベゼル、そして自発光塗料のインデックスと針などビンテージ要素も小さい中に凝縮されて、より引き立っている。
ただラグ幅が19mmなので、選べるベルトが少ないのが少々残念な点である。
すでに処分してしまって後悔しているのだが、TROPIC SPORTSのラバーベルトなどが似合いそうである。
しばらくは似合うベルト探しで遊べそうだ。
【WATCH DATA】
- ベゼ径 約37mm
- ケース径 縦約43mm (ラグ先~ラグ先)
- ケース径 横約38mm(リューズ除く)
- 厚さ 約12mm
- ラグ幅 19mm
- ねじ込み式リューズ
- 200m 飽和潜水対応
- バッテリー SR927SW