【SEIKO SQ007 SUPER RUNNERS】お家で弄ろう
【今日の弄り】
ずいぶん前にベルトだけが欲しくて、ジャンク品で買った
【セイコー スーパーランナーズ 】
「SBDG007」 S750-0AA1
ジャンクの理由は、ソーラー用 2次電池【充電池】が弱っていて、満充電できないという理由であった。そのため激安で買ったものだ。正直定価が20000円ぐらいするのに驚いている。
買った当時は日光に当てていれば、多少の充電はされるのだが、とても通常使用ができる様な状態ではなかったので、使うこともなく机にしまい込んでいたのだ。
2011年製だと思われる。
僕が買ったのが3年ぐらい前なのだが、現在は動く気配は全くなし。
製造から9年で使い物にならないとは、実際ソーラー用の2次電池の寿命ってどれぐらいなのか気になるところだ。
長期保管していたので、バッテリーがダメになって液漏れしていないか気になったので、一応確認してみることにした。
裏蓋は小さなネジ4個でとまっているだけなので、簡単にオープンできる。
バッテリーは金属のプレートで押さえつけてあるが、OPENと書いてある下で引っ掛けてあるだけなので、精密ドライバーのマイナスで軽くコジったら簡単にバッテリーを外すことができた。
バッテリーは「CTL1616F」
見た目は普通のリチウム電池のようだが、裏側にカタツムリみたいな金属のプレートが付いている。
特に液漏れなどなさそうなので、単にバッテリーが死んだだけなのだろうか?
「CTL1616F」はアマゾンで売っていて、1500円ぐらいで購入可能なので買ってみようかと思ったのだが、バッテリーが原因ではなく、違う箇所が壊れていたらバッテリーが無駄になるし、本体が激安だったので1500円すら高く感じる。
取り敢えず動くかどうか、ある方法で試してみることにする。
※壊れる可能性が高いので、絶対に真似をしないで下さい!
ある方法とは形状が一緒のリチウム電池を入れたらどうなるかだ。
試しに100均で買ったこいつを組み込んでみる事に!
そもそも電圧も違うし、CTL1616=2.3V→CR1626=3V 裏蓋を開けると一般の電池は組み込まないでください!とデカデカと書いてある。
サイズは一緒だが、そもそも使えるのか?
先ずは、カタツムリ状の金属プレートを入っていたバッテリーから慎重に剥がす。
僕は指で強引に外したけど、カッターなどで慎重に剥がした方が良さそうだ。
剥がしたプレートは何故か粘着力が無く、新しいCR1616に貼り付けできなかったので、バッテリー格納部にそのまま入れておくことにした。
そして、CR1616を入れてプレートで固定し、AC部分をピンセットでショートさせパッキンにシリコングリスを塗って終了!
普通に使えるじゃん!
やはり2次電池がダメになっただけのようだ。
このまま使えるのか?それとも、すぐに壊れるのか?しばらく様子をみてみることにする。
【 WATCH DATA 】
【追記】
6月16日現在
2ヶ月経過したが問題無く稼働中
【CITIZEN Depth Meter Cal.No.022】スポルテダイバー デプスメーター
SEIKOのヴィンテージダイバーズウオッチの高騰により、数年前からCITIZENのヴィンテージクオーツダイバーまで値上がりしてきた。
しかし、クオーツは壊れたら修理不可の場合も多く、現存するタマ数も多いので機械式のダイバーの様に高騰することはないと思われる。しかし、機械式のダイバーが高額で手が出しにくくなってきているので、手軽にヴィンテージダイバーの雰囲気を楽しむことができるクオーツダイバーが注目されているのは間違いないようだ。
実際、希少なクオーツモデルは以前に比べると高値で取り引きされているので、やはり同じ様な考えの人も多いのではないかと思われる。
そこで今回紹介するのは、シチズンを代表するダイバーズウオッチで、ユニークな見た目から海亀の愛称で呼ばれるデプスメーター ( 海外ではアクアランド )の初期モデルである。
【CITIZENオフィシャル 歴代モデル検索 デプスメーターへのリンクです】
このモデルは1985年に登場した、世界初のエレクトロニクス水深計(0.1m単位、80m迄計測)を搭載したダイバーズウオッチである。
その後、1986年1月に
「THE DIVINGROBOT “AQUALAND ”」
として世界中で発売され注目を集めた。
この腕時計は 1988年に公開されたリュック・ベッソン監督のフランス × イタリアの合作映画
【グラン・ブルー】Le Grand Blue
フリーダイビングの世界記録に挑む2人のダイバーの友情と軋轢を描いた海洋ロマンスムービー
この映画に登場するイタリア人ダイバーのエンゾ役を演じるジャン・レノがAQUALANDのブラックPVDモデルを劇中で使用していたのは日本ではあまり知られていない話である。
まずこのエピソードだけでも男のロマンをくすぐられる十分な要素である。
そして、さらに
【 CITIZEN × DACOR 】
【SEIKO × SCUBA PRO】 とのダブルネームは有名なので知っている人は多いと思うが、こちらは 【CITIZEN × DACOR】 のダブルネームのダイバーズウオッチなのだ。(デザイン違いも有り)
最近では【SEIKO × PADI 】のコラボレーションでダイバーズウオッチを限定販売しているが、当時の【CITIZEN × DACOR】は少し意味合いが違い、DACORがシチズンにダイバーズウオッチの生産を依頼をしているのだが、あくまでDACORのダイバーズウオッチとして販売していたものである。
DACORは1954年からレギュレーターを製造・販売していた会社で、当時アメリカにあった5つの器材メーカーのひとつである。現存はイタリアのMaresと合併している。
余談だが、DACORはダイバーズウオッチの生産をイタリアの腕時計ブランド「Squale」に依頼していた頃もあり、「グラン・ブルー」のモデルになったジャック・マイヨール氏が 1970年伊豆半島沖で76mを記録した時につけていたのもSqualeのダイバーズウオッチである。
このダイバーズウオッチの付加価値的な魅力は十分に紹介したが、この腕時計の凄いところは海外ではロングセラーの人気モデル「アクアランド」として現在でも販売されていることである。それはダイビングの道具として高い堅牢性と信頼性をダイバーから得ている証拠なのではないだろうか。
国内向けとしての販売期間等は不明だが、1999年に国内向け復刻版として1000個限定で販売されたようだ。初代デプスメーターとはケース形状等で細かな違いがあり、裏蓋はスクリューバックに変更されるなどスペックアップしている。
このスクリューバックのデザインが国内向けの復刻らしい。↓↓
現在(2020年)国内でも流通限定でJP2000-08Eとして購入可能だ。(日本製ムーブメント 中国組み立て)
見た目のデザインは1999年の復刻版と同じ様に見えるが、裏蓋のデザインがプロマスター仕様になっている点は明らかに違う。
【WATCH DATA】
DACOR MODEL Cal. No.C020/C022
ベゼル径 約38mm
ケース径 縦約48mm (ラグ先~ラグ先)
ケース径 横約51mm
厚さ 約12mm
ラグ幅 24mm
ねじ込み式リューズ
200m防水
月差 ±20秒以内
バッテリー 3個
(C026/C028は特別調整品)
【時刻系機能】
- 時刻
- カレンダー
- アラーム
- ストップウオッチ
【ダイブ系機能】
- 最大深度メモ
- 深度アラーム
- 潜水時間メモ
- 潜水時間アラーム
- 水深計測
- 潜水時間計測
※現在シチズンではC020/C022のメンテナンス不可(バッテリー交換も不可)なので、購入の際は十分に状態の確認をすることをおすすめする。
最近オークションやフリマアプリでは、ジャンク品の出品が多いように感じるのも上記の理由からだと思われる。
今さら聞けない SEIKO 3RD DIVER´S WATCH
今まで、セイコーのダイバーズウオッチを買ったり、手放したりしてきたが、購入する際に中身は別として正直外装がオリジナルか否か分からない事も多く、特にネットで買う際は気になる商品があっても購入を断念する事が何度もあった。
今回、このブログを書こうと思ったのも、某ショップから新商品の入荷情報のメールが届き、その商品に気になる点があったからである。
ショップからのメールは僕が予め登録した検索ワード(セイコー, ダイバーなど)にヒットした商品が入荷した時に届くメールなのだが、今回届いたのはセイコー3rdダイバーの海外流通モデル 6309-7040 が入荷したというメールであった。
特に目当ての腕時計があるわけではないので、メールは暇な時に軽くチェックする程度だったが、今回は珍しく3rdダイバーだったのでアクセスして内容をチェックしてみたのだ。
今回は、たまたま3rdダイバーの中でもタマ数の多い6309-7040であったが、3rdダイバーはとにかく怪しい個体が多く、以前から
これはどうなの?
と気になっている疑問点がいくつかあるので挙げてみた。
1:まず最初に思いつくのが、表面張力で盛り上がった様なベゼルの夜光部分だ。
これって3rdダイバーに限らず中古のセイコーダイバーでたまに見かけるのだが、
こんなのあるの?
といつも気になるポイントなのだが、今回入荷していた、3rdもこのベゼルがついていた。
気になるので、画像検索で6309-7040を調べてみると、もっこりベゼルもちょこちょこ出てくるので困ってしまう💦
【僕の6309-7049 北米モデル】
僕が持っている3rdとは全然違うのだ。
2:そして、次はこれ!
このフォントの違い!!
↑3rdはコレじゃないの!?
どっちが正解?
どっちも正解?
3:そして、最後はベゼルインサートの表面処理が古いモデル(7C43-7010)は粗い感じで、ブラックボーイは表面処理は細かく真っ黒な感じだ。
【 7C43-7010 】1991年製
【 7S26-0020 】2015年製
【6309-7049】1984年製
7C43-7010と6309-7049は似たような見た目のベゼルで、光の加減で色目が白っぽく見える感じなのだが、比較で用意したブラックボーイの様な黒々したベゼルインサートが装着されている場合もあるのだ。
僕は実物の3rdダイバーを多く見てきたわけでは無いので、中身は別として外装がオリジナルなのかどうかは画像からは判断がつかないし、実物を見ても分からないだろう。
ましてやカスタムなども興味が無いので、アフターパーツの知識も全くない。
さらに、僕が怪しいと思っているパーツが使われている3rdダイバーでもネットショップでは高額で売られていて売り切れになっていたりするので、ますます分からなくなるのだ💦
売り手がどの程度把握しているのかは不明だが、それなりに見極める能力がないと買い取りの際は何を基準にして査定しているのかも謎になってくる。ぼろぼろのダイバーでもアフターパーツでベゼルインサートと風防を交換すれば、見た目はキレイになるので、オリジナルの3rdダイバーより高値で査定してくれるかもしれない。
もはや何処で買うにしても、値段では判断ができないので難しい買い物ではないだろうか。
高級腕時計でもないのに、こんなに怪しい個体が多く悩みはつきないが、これほど魅力的な腕時計は他にはない。
誰かセイコーのヴィンテージダイバー購入ガイドなるものを書いてくれないかな(笑)
【L.L.bean Field Watch 90´s】アウトドアブランド × ミリタリーウオッチ
説明不要のヘビーデューティーブランド L.L.beanの腕時計
100年以上の歴史があり、「ビーン・ブーツ」「ビーン・トート」など数々の名品を世に送り出してきたL.L.bean。
そして、80年代から登場したハミルトン製のフィールドウオッチもL.L.beanを代表する名品であり、この腕時計がミリタリーウオッチ収集のきっかけになった人も少なからずいるのではないだろうか?
現在でも根強い人気があるのはアメリカ発祥のハミルトン製である事と、ベトナム戦争時に米軍に納入されていた「GG - W - 113」のスペックで製造されたハミルトン・ハックをベースにしている事があげられるが、何よりL.L.beanのイメージが良いからではないだろうか?
当初よりオリジナル腕時計をハミルトンに依頼していただけあってL.L.beanの腕時計のイメージは良く、全製品の10%にも満たないのだが、未だにアメリカ生産(ビーン・ブーツなど)を続けていることにより、MADE IN USAのイメージが強く、こだわり派の人にもファンの多いブランドである。
しかし、今回紹介するのは1992年にL.L.beanとハミルトンが長期にわたるパートナーシップを終了した後、はじめて台湾の「Telux - Pioneer 社」によって製造されたクオーツタイプのフィールドウオッチである。
この腕時計は、【ハミルトン9445】をベースにしたL.L.beanのフィールドウオッチ(クオーツ)のデザインを継承しており、ぱっと見は秒針の付け根のドットが無いぐらいの違いしかない。この様に大きなデザインの変更がなかったこのモデルまでは、サイズ感も良くミリタリー顔のファッションウオッチとして使いやすいので、みつけたら即買いの腕時計なのではないだろうか!?
なぜなら、このTelux社製のフィールドウオッチはあまり知られていなく人気も特にないので、ハミルトン製にくらべると、かなり安価で入手可能だからだ。
僕は以前L.L.bean × ハミルトン 初代のフィールドウオッチ(ハミルトン921980)に憧れ入手したのだが、全体的な雰囲気は良いものの手巻き式がネックとなり、実用時計として使うには出番が少なく、いつの間にか観賞用になっていたので手放してしまった。これは腕時計のコレクションが増えると、ローテーションの中の1本として使うには、すぐに使えるクオーツが断然楽なのである。
朝の忙しい時間に止まっている腕時計のリューズを巻き上げ、時刻を合わせるのはなかなか大変なのだ。
すると、何もしなくても正確に時刻を刻んでいるクオーツの腕時計に手が延びてしまうのだ。
それならばと、僕が目をつけたのが安価に入手できて、見た目はカッコいいミリタリー顔のTelux社製のフィールドウオッチだったのである。
【比較はSEIKO SNX425 7S26-00D0】
デザインもサイズもほぼ一緒であるが、ハードなイメージのミリタリーウオッチにL.L.beanのロゴが入るだけで、ユニセックスで使えるファッションウオッチに変化する。このようなブランドイメージは他のアウトドアブランドでは思い当たらない。
【ムーブメントはフランスEbauches 1石 クオーツ】
ムーブメントも敢えてなのかフランス製を使用しているあたりも、この時計の面白い点である。
【エクステンション付きのダブルロックブレスが標準装備】
初代のハミルトン製とは違い、ラグのバネ棒はハメ殺しではないので好きなタイプのベルトに変更可能なのはうれしい点である。
まだまだ入手可能だと思われるので、遊びの1本には良いのではないだろうか。
【WATCH DATA】
- ケース横 約38mm (リューズ含む)
- ケース縦 約41mm (ラグ先~ラグ先)
- 厚さ 約 8mm
- ラグ幅 18mm
- 防水性能 150FT
- バッテリー:SR920SW
- リューズ(ネジ込み ◯)
- スクリューバック
【CITIZEN 1408-396391】遊びの1本 VEGA ヴィンテージダイバー80´s
だんだん気温も暖かくなり、ダイバーズウオッチの似合う季節が近づいてきた。
春になると雑誌などでも腕時計の特集が組まれるのがお決まりのパターンだが、僕は現行の腕時計より、断然ヴィンテージの腕時計に魅力を感じてしまう。
特にダイバーズウオッチの様な使い込まれた傷や経年の色褪せはエイジング加工では表現できない本物のオーラがあるのだ。
今回はヴィンテージダイバーなのにお手軽に入手可能な腕時計の中から、夏の普段使いにオススメなシチズンから登場したブランドVEGA(ベガ)のダイバーズウオッチ1408-396391を紹介する。
【CITIZEN VEGA 1408-396391 】 BLACK文字盤=1408-394551
1983年製
MOVEMENT :MIYOTA 1408A
このダイバーズウオッチはWATER 100m RESIST表記なので、サーフィンなどのウォータースポーツ程度が可能な防水性能で、潜水には使用できないダイバータイプの腕時計である。
もちろん当時の潜水用ダイバーズウオッチであっても、既に防水性能は期待できないので、この際あまり気にしない事にする。
防水性能の部分はさて置き、このベガのオススメポイントとして挙げられるのが、1980年頃のシチズン初のクオーツダイバー クリストロンに採用されていたデザインを継承している点である。
シンプルなバーインデックスに、分厚い唇の様な短針など、いかにもシチズンらしいダイバーの顔をしているのだ。
クリストロンが当時 定価30000円程度で売られていたのに対して、ベガは1/3程度の価格で売られていたのでチープ感は否めないが見た目の雰囲気は十分に楽しめるレベルだ。
低価格を実現するために細かなパーツ類はもちろん、リューズはネジ込み式ではなく、ベゼルもスルスル両方向に回る飾り程度の物にすることにより、徹底的なコストダウンに成功している。
当たり前だが普段使いに何ら問題はない。
そして、インデックスはプリントなのだが、自発光塗料(プロメチウム147)を使用している。そのため変色したインデックスを楽しめるのだ。
このプロメチウム147のインデックスは現行の腕時計には無いヴィンテージダイバーのディテールである。
※シチズンの腕時計で文字盤にP-JAPAN-Pとプリントされているものは自発光塗料(プロメチウム147)を使用している。
シチズンは法の安全基準に基づき、夜光塗料にプロメチウム147という放射性物質を使用していたが、1998年以降に生産した製品には放射性物質は使用していない。
現在は蓄光性の夜光顔料を使用しており、これには放射性物質は含まれていない。
その後、ベガのダイバーはベンツ針を模した針になり、インデックスもドットに変わってしまったので、いかにもシチズンらしいダイバーの顔は失ってしまったのだ。
しかし、この時代のベガは様々なブランドのダイバーウオッチを製作っていたので、それらをコレクションするのは面白いかもしれない。
モノマガジン別冊 1985年
How To Wrist Watchより転載
【CITIZEN VEGA 6B00-408675】1988年製
どちらのベガが好みかは人それぞれだが、やはり僕は80年代前半の 1408-396391 がオリジナリティがありオススメである。
また、アルバと比べてもベガはあまり知名度がないので購入する際もフリマアプリやオークションで5,000円以下で購入可能なのだ。
クリストロンのダイバーは近年高騰していて、程度が良い個体だと20,000円程で取り引きされているので、かなり買いやすい値段と言える。
まだまだキレイな個体も見つかると思うので、是非探してもらいたいダイバーである。
※古い腕時計なので、購入の際はバッテリー切れの個体などは手を出さないのが無難である。しばらく動かしてないと、オイルが固まっていたりしてバッテリーを交換しても動かない場合が多々あるのだ。多少暖めると動き出す場合があるが、遅れが発生する場合もある。
【WATCH DATA】
※1408-396391
- ベゼル径 約37mm
- ケース横 約41mm (リューズ含む)
- ケース縦 約41mm (ラグ先~ラグ先)
- 厚さ 約11mm
- ラグ幅 20mm
- バッテリー:BR2016
- 両方向回転ベゼル (クリック感無し)
- リューズ(ネジ込み X )
※6B00-408675
- ベゼル径 約36mm
- ケース横 約40mm (リューズ含む)
- ケース縦 約41mm (ラグ先~ラグ先)
- 厚さ 約10mm
- ラグ幅 20mm
- 両方向回転ベゼル (クリック感有り)
- リューズ(ネジ込み ◯ )
【SEIKO ALBA NX04-0A20】宇宙を夢見る ZiC WORLD TIME
ALBA
1979年に服部セイコーのブランドとして登場したALBA
当時は、時計メーカーではない会社が製造する安い時計が大量に出回り始め、ディスカウントストアーなどでも安い腕時計が売られ始めた頃である。
そのような低価格帯の時計に対抗するために、価格を下げてSEIKOのイメージを壊してしまうよりも、別ブランドとして安くて良い時計を作ろうと始まったのがALBAブランドである。
ALBAはSEIKOと一戦を画すブランドであるが、使われるクオーツはセイコーと全く変わらぬ高精度でありながらも、価格は安く良質な腕時計なのである。
そんなアルバブランドからは数々の名品が登場し、発売終了後何十年と経っても未だに人気のあるモデルが存在する。
それらの人気モデルの中には、有名ブランドの腕時計をオマージュしたものが幾つかある。
その一つ ZiC WORLD-TIME Ref.NX04-0A20を紹介する。
ZiC WORLD-TIMEは1998年に誕生したOMEGA スペースウォッチ スピードマスターX-33をオマージュした腕時計である。
いろいろ気になる点はあるが、秒針先の赤いマーカーは良いとして、もう少し長針、短針を変えてほしかったなぁ~ などなどついつい欲がでてしまうのだ。
もちろん、いろいろ大人の事情があったのは容易に察しがつく。
X-33とはスペースシャトルの後継機としてNASAが開発していた再使用型宇宙往還機のことである。OMEGAはNASAと関係が深かったので、その開発コードX-33を共有して腕時計を開発していたのだ。結局NASAの方は開発中止となり実機は完成しなかった。
このデジタル × アナログのデザインが、当時人気があったかどうかは別として、各社から似たようなデザインの腕時計が販売されていた。
このZiC WORLD-TIMEもSHIPS別注モデルがあったりと、それなりに人気モデルだったようだ。
当時、僕は大学生で腕時計はG-SHOCKを使っていてALBAの腕時計などには全く興味が無かった。しかし、20年の時が経った現在ではスペーシーで多機能なデザインが新鮮でカッコいい。
機能面では、世界地図が表示され27ヵ国の時刻が瞬時にわかるワールドタイム機能は便利である。
僕には全く必要の無いワールドタイム機能だが、購買意欲を刺激するには十分なギミックなのだろう。
はたして本気で使用している人がどれぐらいいるのかは気になるところだ。
そして、ELバックライトに定番のストップウォッチとアーラム機能が装備されている。
この様に多機能なので、バッテリーの消費が気になるが、【SR626】アナログ部と【LR41】 デジタル部と別々のバッテリーを使用しているため、どちらかのバッテリーが切れるなどのトラブルが起きても時刻は確認できるので安心だ。
最後になるが、このZiC WORLD-TIMEはベルト装着部の形状が異形ではないので、いろいろなベルトを装着できる楽しみがある。
当たり前の様に思えるが、ALBAはベルト装着部分が特殊な形状の腕時計が多く、専用のベルトしかマッチしない時計も多いのだ。
いざ純正のベルトが壊れたら合わせられるベルトが無いというのは腕時計の終わりを意味するのである。
お気に入りの時計と長く付き合うためにも、このラグの形状はありがたい仕様であると共に僕には必須条件なのだ。
純正のブレスもあるが、やはり僕はダイバーのウレタンベルトを装着してしまった。
取扱説明書
【WATCH DATA】
- ベゼル径 約 37mm
- ケース径 横約 42mm (リューズ含む)
- ケース径 縦約 39mm(ラグ部分含まず)
- 厚さ 約 12mm
- ラグ幅 約 20mm
- バッテリー:【SR626】アナログ 【LR41】 デジタル
- 防水性能 : 10BAR
- 2001年製 MADE IN CHINA
【CITIZEN 8951ー085752】発見!!CITIZEN ARNIE ANA-DIGI 80´s
2019年にアーニーこと、SEIKO Hybrid Diver H558-5009(1982年~)が、ソーラームーブメントH851搭載で復活を遂げた。
【写真はSEIKO公式webサイトからの転載です】
アーノルド・シュワルツェネッガーが映画「コマンドー」や「プレデター」で着用していたハイブリッドダイバーだ。
【ハイブリッドとはアナログとデジタルを組み合わせたSEIKOの時計の総称 ハイブリッド=アナデジ】
そして、今回紹介するのが
CITIZEN 8951ー085752【504-5873】
アナデジダイバー1984年製だ。
見ての通り、セイコー アーニーのオマージュである。
H558とは液晶の位置が上下で違うが、その後の海外モデルには液晶が下に付いたH601-5480が存在する。H601の方は 海外モデル特有の文字盤にSPORTS 150表記があるので防水性能が15BAR程度のダイバータイプだと思われる。
そんなH601でも海外ではArnieと呼ばれ人気があり入手難度は高い。
少し話がそれたが、このシチズンアーニー(CITIZEN ARNIE)は海外流通モデルだったのか?あまり国内では見かけない希少モデルである。
見た目は本家アーニーを彷彿させる出で立ちで雰囲気は良いのだが、WATER RESIST 100の表記からもわかる様に、10BAR程度の防水性能なので貧弱な外胴プロテクターや、ハメ込み式の裏蓋などスペック面も質感も含め本家アーニーの方が数段上である。
もともとは本家アーニーのH558-5009を探していたのだが、ハイブリッドのためアナログとデジタル部分が共に正常な個体は少ない。また外胴パーツが破損している個体も多く、状態の良い個体は価格も高い。
そんな中たまたま発見したのがシチズンのアーニーだった。
残念ながら本格ダイバーではないが、なかなかの珍品なので、思わず飛び付いてしまったのだ。
セイコーと比べて流通数が少ないシチズンであるのと文字盤に自発光塗料(プロメチウム147)が使用されているのも購入にあたって僕にはポイントが高かった。
既に発光は弱くなっているが、良い色にインデックスは変色している。
※シチズの腕時計は自発光塗料を使用している文字盤に「P-JAPAN-P」とプリントしてある。
シチズンは法の安全基準に基づき、夜光塗料にプロメチウム147という放射性物質を使用していたが、1998年以降に生産した製品には放射性物質は使用していない。
現在は蓄光性の夜光顔料を使用しており、これには放射性物質は含まれていない。
状態は良くないが今回は比較的安価に手に入れることが出来たので大変満足している。
やっぱり次はセイコーアーニーだ!!
【 WATCH DATA 】
⌚サイズ
ケースサイズ:約46mm(リューズ含む)
ベゼル径:約42mm (両方向回転)
厚さ:11mm
ラグ幅:20mm
⌚機能
カレンダー
クロノグラフ
アラーム 2セット
タイマー
時報
液晶の豆球
ハック機能
【操作方法】
中央のリューズを押すとモード変更
リューズを一段引いて、左右に回すとデジタル部の修正ができる。
更にリューズを一段引き出すと、アナログ部の時刻調整ができる。
【追記】
海外のプロマスター販促用のポスターに掲載されているのを発見した。
シチズンの代表的なモデルと一緒に並んでいるので、それなりに力を入れていたモデルだったと思われる。