【L.L.bean Field Watch 90´s】アウトドアブランド × ミリタリーウオッチ
説明不要のヘビーデューティーブランド L.L.beanの腕時計
100年以上の歴史があり、「ビーン・ブーツ」「ビーン・トート」など数々の名品を世に送り出してきたL.L.bean。
そして、80年代から登場したハミルトン製のフィールドウオッチもL.L.beanを代表する名品であり、この腕時計がミリタリーウオッチ収集のきっかけになった人も少なからずいるのではないだろうか?
現在でも根強い人気があるのはアメリカ発祥のハミルトン製である事と、ベトナム戦争時に米軍に納入されていた「GG - W - 113」のスペックで製造されたハミルトン・ハックをベースにしている事があげられるが、何よりL.L.beanのイメージが良いからではないだろうか?
当初よりオリジナル腕時計をハミルトンに依頼していただけあってL.L.beanの腕時計のイメージは良く、全製品の10%にも満たないのだが、未だにアメリカ生産(ビーン・ブーツなど)を続けていることにより、MADE IN USAのイメージが強く、こだわり派の人にもファンの多いブランドである。
しかし、今回紹介するのは1992年にL.L.beanとハミルトンが長期にわたるパートナーシップを終了した後、はじめて台湾の「Telux - Pioneer 社」によって製造されたクオーツタイプのフィールドウオッチである。
この腕時計は、【ハミルトン9445】をベースにしたL.L.beanのフィールドウオッチ(クオーツ)のデザインを継承しており、ぱっと見は秒針の付け根のドットが無いぐらいの違いしかない。この様に大きなデザインの変更がなかったこのモデルまでは、サイズ感も良くミリタリー顔のファッションウオッチとして使いやすいので、みつけたら即買いの腕時計なのではないだろうか!?
なぜなら、このTelux社製のフィールドウオッチはあまり知られていなく人気も特にないので、ハミルトン製にくらべると、かなり安価で入手可能だからだ。
僕は以前L.L.bean × ハミルトン 初代のフィールドウオッチ(ハミルトン921980)に憧れ入手したのだが、全体的な雰囲気は良いものの手巻き式がネックとなり、実用時計として使うには出番が少なく、いつの間にか観賞用になっていたので手放してしまった。これは腕時計のコレクションが増えると、ローテーションの中の1本として使うには、すぐに使えるクオーツが断然楽なのである。
朝の忙しい時間に止まっている腕時計のリューズを巻き上げ、時刻を合わせるのはなかなか大変なのだ。
すると、何もしなくても正確に時刻を刻んでいるクオーツの腕時計に手が延びてしまうのだ。
それならばと、僕が目をつけたのが安価に入手できて、見た目はカッコいいミリタリー顔のTelux社製のフィールドウオッチだったのである。
【比較はSEIKO SNX425 7S26-00D0】
デザインもサイズもほぼ一緒であるが、ハードなイメージのミリタリーウオッチにL.L.beanのロゴが入るだけで、ユニセックスで使えるファッションウオッチに変化する。このようなブランドイメージは他のアウトドアブランドでは思い当たらない。
【ムーブメントはフランスEbauches 1石 クオーツ】
ムーブメントも敢えてなのかフランス製を使用しているあたりも、この時計の面白い点である。
【エクステンション付きのダブルロックブレスが標準装備】
初代のハミルトン製とは違い、ラグのバネ棒はハメ殺しではないので好きなタイプのベルトに変更可能なのはうれしい点である。
まだまだ入手可能だと思われるので、遊びの1本には良いのではないだろうか。
【WATCH DATA】
- ケース横 約38mm (リューズ含む)
- ケース縦 約41mm (ラグ先~ラグ先)
- 厚さ 約 8mm
- ラグ幅 18mm
- 防水性能 150FT
- バッテリー:SR920SW
- リューズ(ネジ込み ◯)
- スクリューバック