無駄遣い備忘録 『 漢の腕時計編 』

とにかく浪費癖のある僕が買った腕時計の備忘録 ダイバーズウオッチが大好きですが、ダイビングはしません😁

【 SEIKO S240-400A PULSE METER (SBBQ005) 】グッドルッキングなヘルスウォッチ 【レビュー】

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セイコーイエローをベースにアーチ状のデジタル表示と、ど真ん中に赤色のハートマークを配置したこのデザイン!

 

「グッとくるデザイン」だと思いませんか?

 

セイコーファンじゃなくても、ついつい目を奪われてしまうミニオンズ」のようなデザインがおもしろく、みつけたら絶対に欲しくなてしまう魅力的なデザインの腕時計です。

ちなみに、デザインが優れた物事に贈られるグッドデザイン賞を1990年に受賞しています。

やはり良いデザインの腕時計は何年経っても色褪せませんよね。

80年代から90年代にかけて登場したツールウォッチはデザインが秀逸で名品が多いので集め出したらキリがないんですけど、いざ探してみるとこんな感じのデジタルスポーツウォッチも最近ではなかなか目にしなくなったような気がします。

そもそも使用目的が限られた特殊な腕時計なので流通数も少なく、破損したり故障したら修理せずに捨てられていたのが普通だと思うので現存数が少ないのは容易に予想できます。さらに年々希少性が増してきているのと、現代にはないデザインが再注目され今のうちに確保しておこうと僕みたいに探しまわっている人が国内外問わず増えてきているのも事実だと思います。

そのためか状態の良い個体は徐々に高騰してきていますが、ヴィンテージのダイバーなどと比べればまだまだマイナーなコレクターズアイテムなので、お手頃に掘り出し物をみつけられるチャンスもあると思うので探してみるのも楽しいですよね。

 

それでは見ていきましょう。

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【SEIKO 1990年 販売店仕入れカタログより転載】

今回紹介するパルスメーターはSEIKO SPORTSのランナーズ と呼ばれるシリーズから派生した一本でパルスメーターを搭載したモデルとしては3代目にあたると思われます。

今でこそ普通ですが、腕時計に時間を知る事以外に専門的な機能を持たせた多機能時計としては、1982年に登場した初代パルスメーター(S229)がはしりで、巷のヘルシーブームに乗って当時では大いに注目されたようです。

その後の1985年には胸にアダプターを直接装着して走行中でも常に心拍数を腕時計に自動表示することができる(S234)が本格ランナー向けに登場しています。

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※S234-5000(ALIEN 2着用モデル)

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【モノマガジン別冊 1985年 How To Wrist Watchより転載】

↑この様な物々しい装置を見ると、さすが1964年 東京オリンピックの公式時計に採用されてから、数々のスポーツ大会の計時を担当してきたSEIKOだけあって、スポーツ分野の腕時計に積極的に取り組んでいたのがわかります。このパルスメーターも当時としては相当力を入れていた代表的な腕時計の1本なのではないでしょうか。

【サイズ】

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【操作方式】

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Aボタンがモード切り替えボダンで

TIME表示→STOP WATCH表示→TIMER表示→ALARM表示

に切り替わっていきます。

■時刻, カレンダー合わせ

Aボタンを押してTIME表示にする。

Bボタンを長押しすると、秒が点滅しDボダンで修正できます。

Cボタンを押すと、【秒→分→時→日→12時間/24時間→年→月】へと修正できる箇所が移動していくので、Dボタンで修正

全て合わせ終わったらBボダンを押して終了

 

※基本的にTIMER ,  ALARMの設定もBボタンの長押しで点滅させ、Cボタンで修正する箇所を選択してDボダンで修正する感じです。

 

心拍計(脈拍計)の使い方

※腕から腕時計を外した状態でも心拍を測定可能

Eボタンを押して「心拍(PULSE)表示」にする。

Eボタンの右側にあるタッチセンサーの上に指の腹を軽くあてる。

中央のハートマーク(モードサイン)が周期的に点滅を繰り返すので、その時の表示を読み取る。

※測定開始してから、表示値が安定するまでに数秒間かかるので、数値が安定してからの表示を読み取る。

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【パルスメーターの活用方法】

この時計は「安静時の心拍数」、運動した時の「上限(目標)心拍数※1」、実測心拍数を用いて【運動強度:百分率(%)】を表示させることができます。

※1 上限(目標)心拍数 = 安静時の心拍数+(220-年齢-安静時の心拍数) × (係数:0.6~0.8)

係数は体力に自信のある人は0.8、体力に自信のない人は0.6を使用する。

■運動強度を表示させる方法

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平常値(安静時の心拍数)、上限値(上限心拍数)を設定する。

① Eボタンを押しPULSE表示にする。

②Bボタンを長押しすると、「平常値」と⬇️が点滅するので、Dボタンを押して数値をセットする。

③Cボタンを押すと「上限値」と⬆️が点滅するので、Dボタンを押して数値をセットする。

④合わせ終わったら、Bボタンを押してPULSE表示に戻す。

上記の設定をしておくと、運動後の心拍測定時に運動強度が%で表示される。

※この時計の心拍測定方法は、光電脈波検出方式を採用

指先の毛細血管内を流れる血液の脈流を光で感知し、電気信号に置き換えて計算し、1分間あたりの心拍数としてデジタル表示させている。

セイコースポーツ パルスメーター 取扱説明書より転載】