無駄遣い備忘録 『 漢の腕時計編 』

とにかく浪費癖のある僕が買った腕時計の備忘録 ダイバーズウオッチが大好きですが、ダイビングはしません😁

【SEIKO 7C43-6010 Professional 200m 】ダメージダイバーズウオッチ

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ダイバーズウオッチと言えば、堅牢性、耐久性の高いタフな腕時計である。

武骨な男の腕にダイバーズウオッチ

そのようなイメージから男の道具として所有されている方も多いのではないだろうか。

僕もその中の一人である。

しかし、実際はダイバーズウオッチが活躍するようなシーンでの使用はなく、趣味程度にするマリンスポーツですら、軽量で邪魔にならないデジタルウオッチを使用している。

既に僕の中ではファッションアイテムと化しているダイバーズウオッチなのだが、今回はこんな個体を入手した。

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【 SEIKO Professional 200m 7C43-6010 】

かなりハードに使われていたであろう、ダメージ満載のダイバーズウオッチである。

これは店頭で購入したのだが、ベゼル、風防、ケースには普段使いでは到底つかないであろう無数のキズがあり、インデックス、針は良い感じに変色しているのだ。

発見したときは、ボロすぎるなと思ったのだが、なんとなく眺めているうちに全体的にバランスの良いダメージ具合が何とも言えないヴィンテージ感を醸し出し良い雰囲気なのだ。

インスタなどで、海外の人がアップしている傷だらけのダイバーズウオッチを見るたびに、こんな風に使い込んでみたいなと常々思っていたのだが、僕の使用頻度では到底無理なダメージ具合なので、既にキズだらけのダメージダイバーズウオッチを買ったのだ。

最近では、ヴィンテージのロレックスを模した加工をしてある腕時計も人気があるようだが、やはり僕は実際にダイバーズウオッチとして使い込まれてできた傷や、経年による色褪せなど加工では再現できない本物のダイバーズウオッチが欲しかったのである。

そこで、僕が今回入手したのは以前から気になっていたダイバーズウオッチSEIKO 7C43-6010のダメージが良い感じに入った個体を偶然店頭で発見し購入に至ったのだ。

以前から何故この機種に目を付けていたかと言うと、200m飽和潜水対応の防水性能に加え優れた耐磁性能、そして高出力トルクの高性能キャリバー7C43を搭載していて非常に信頼性の高いダイバーズウオッチだったからだ。

また海上自衛隊海上保安庁に採用されていたプロ仕様のダイバーズウオッチだというのも僕には大きなポイントであった。

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【普段よく使っているサイズのブラックボーイと比較してみた】

ブラックボーイSKX007Kのベゼル経が約41mmなのに対して、約37mmなので比べるとやや小振りに感じるのだが、全身が写る鏡などで見ると僕の腕にはちょうど良いサイズなのである。現在ではサイズ的にもちょうど良いボーイズサイズの本格ダイバーズウオッチはラインナップされていないので1本は手に入れたいと思っていたのだ。

そんな7C43-6010 PROFESSIONAL 200m ダイバーは1985年にCal.6458-600シリーズ(150mダイバー)の後継機として登場したのが始まりである。

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【販売店セイコーウオッチカタログ1985年より転載】

この初期モデルはCal.6458を搭載しており、SEIKOのロゴの下にQUARTZ表記があるので簡単に見分けがつく。

また6458 150mダイバーと同じく長針、短針のベースがシルバーであるのに対し7C43は長針、短針のエッジ部分が白く塗装されており視認性を高めている。

資料がないので、7C43-6010がいつ登場したのかは不明だが、見たことのある一番古い固体は1986年12月製だったので、初期モデルは流通数が少なく希少だと思われる。

【この7C43-6010が登場した86年には、海外輸出用のSQ Professional Diver´s200m表記の個体も登場しているが、これは初期モデルと同様にSEIKOのロゴの下にQUARTZと入り、針もシルバーベースである。】

その後10年以上生産され、後期モデルは夜光がルミブライトに変更され、文字盤の諏訪セイコーのマークは無くなっている。

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【販売店セイコーウオッチカタログ1998年より転載】

上記の様にPROFESSIONAL200mのボーイズサイズ 黒文字盤だけで4タイプも存在しているので、コレクションしてみるのも面白いかもしれない。

 

実際に入手してみて

腕に装着すると、フチ有りのインデックスも高級感は無いが個性的で思った以上に良い感じである。

何より、このボーイズサイズというサイズ感がとても良く、重さ、フィット感共に良い。

未だに人気がある理由がよくわかった。

また、ダイバーズウオッチとしての作り込みが当時の価格を考えると非常に良くできている。

こんもりカーブのかかった風防、内側に傾斜をしているベゼルインサートに両方向回転ベゼル、そして自発光塗料のインデックスと針などビンテージ要素も小さい中に凝縮されて、より引き立っている。

ただラグ幅が19mmなので、選べるベルトが少ないのが少々残念な点である。

すでに処分してしまって後悔しているのだが、TROPIC SPORTSのラバーベルトなどが似合いそうである。

しばらくは似合うベルト探しで遊べそうだ。

 

WATCH DATA】

  • ベゼ径 約37mm
  • ケース径 縦約43mm (ラグ先~ラグ先)
  • ケース径 横約38mm(リューズ除く)
  • 厚さ 約12mm
  • ラグ幅 19mm
  • ねじ込み式リューズ
  • 200m 飽和潜水対応
  • バッテリー SR927SW

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