【 SEIKO 特殊腕時計 " TUNA " 】物欲との終わらぬ戦い (後編)
■■ 2015年 ■■
【 画像はセイコー公式webサイトより転載 】
【画像はセイコーウオッチカタログより転載】
【 Cal.8L35-0OH0 (SBDX013) (SBDX014) AUTOMATIC 】
◇ 2009年に登場したSBDX011の後継機で、外観ではリューズのSマークが廃止になり、プロスペックスのマークに変更。文字板、針が新デザインになり、夜光塗料もより明るく長持ちするルミブライトになっている。
- 外胴プロテクター = セラミックス製
- ケース = 純チタン製( 硬質コーティング )
- ベゼル = ステンレススチール ( SBDX013=硬質コーティング ) ( SBDX014=ピンクゴールド色メッキ )
- ベルト = 強化シリコンストラップ
【 Cal.5R65-0AK1 (SBDB013) SPRING DRIVE 】
◇SBDB009の後継機で、外観ではリューズのSマークが廃止になり、プロスペックスのマークに変更。そして、夜光塗料のルミブライトはより明るく長持ちするようになり、ベルトも強化シリコンストラップへとアップグレードされている。
ケースには一般のチタン材に比べて鏡面に仕上げることができるブライトチタン( 硬質コーティング )を使用
【Cal.7C46-0AH0 (SBBN025)(SBBN027) QUARTZ】
◇SBBN013の後継機で、外観ではリューズのSマークが廃止になり、プロスペックスのマークに変更。文字板、針が新デザインになり夜光塗料も、より明るく長持ちするルミブライトになっている。
- 外胴プロテクター = セラミックス製
- ケース = 純チタン製( 硬質コーティング )
- ベゼル = ステンレススチール ( 硬質コーティング )
- ベルト = 強化シリコンストラップ
【Cal.7C46-0AJ0 (SBBN029) QUARTZ】
【Cal.8L35-0OJ0 (SBDX016)AUTOMATIC 】
◇ 国産ダイバーズウォッチ50周年を記念した世界限定700本モデル
2015年、ダイバーズウオッチ誕生50周年の節目に、この「外胴」ダイバーズはさらに進化します。 外胴プロテクターの素材として、新素材の高硬度セラミックスサーメット(※)を50周年記念限定モデルに採用しました。バンドには、従来のポリウレタンバンドから、耐久性が高く引張り強度が強い強化シリコン素材に変更、肌なじみのよさも同時に実現しました。 ダイヤル(文字盤)のインデックスには、残光時間が従来品に比ベ約60%向上した新開発のルミブライトを用い、判読性を向上させました。
(※)高硬度セラミックスサーメット:サーメット(CERMET)はセラミックス(CERamics)と金属(METal)を合わせた造語です。セラミックスと金属の粉末を混ぜ合わせ焼結して製造され、セラミックスの持つ硬度・耐摩耗性・耐熱性や金属の持つ靱性等を兼ね備えています。また、一般のセラミックスと異なりメタリック色が可能です。
【 セイコー公式webサイトより引用 】
【 Cal.7C46-0AG0 (SBBN031)(SBBN033)(SBBN035)(SBBN037) QUARTZ】
◇ SBBN015の後継機がSBBN031、SBBN17の後継機がSBBN033にあたり、オールブラックの300mダイバーSBBN035も併せて登場した。そして、SBBN037(ブルーオーシャン)は流通限定モデルである。
本体はステンレスケースにステンレス外胴で、新しいデザインの文字板と針を搭載している。SBBN033、SBBN035、SBBN037は強化シリコンストラップ仕様である。
◆seiko◆seiko◆seiko◆seiko◆seiko◆seiko◆
※2015年以降も、PADIとのコラボモデルや、1978年のGOLDEN TUNAの復刻モデルなど様々なモデルが存在するが、取り敢えず2015年までに発売された歴代のTUNA(ツナ缶)を並べてみた。
( 現行モデル等は以下のSEIKO公式Webサイトで確認できるので省略 )
これだけ並べると、かなりのバリエーションがあるように感じるが、大まかに3種類のムーブメントに分けられる。
-
メカニカル (6159, 8L35)
-
スプリングドライブ (5R65)
-
クオーツ (7549, 7C46)
そして、初期型とスプリングドライブの600m防水は別として、基本は300m、1,000m防水の2種類からの選択となる。
また、見た目の大きな変化としては、2013年のスプリングドライブに新しいデザインのインデックスと針が採用され、2015年には全てのモデルにそのデザインが採用された事が一番大きな変更点である。
そして、このデザイン変更には賛否があり、好みがあるので、デザイン変更前の実質2009年までの前期モデルと、2015年~の現行モデルに分けることができる。
◆seiko◆seiko◆seiko◆seiko◆seiko◆seiko◆
そして、話は戻るのだが、前編で紹介したように、僕は7549-7000を所有していて、更にもう1本フルメタルの7C46-0AC0(SBBN015)を持っている。
7549-7000を購入した理由は別のブログで書いているのでそちらを見て頂きたいのだが、更にもう1本SBBN015を買った理由は、初代プロフェッショナル300mダイバーの7549-7010(PYF028)の存在が大きい。
もともと僕が腕時計を好きになったのも、3rdダイバーがきっかけなので、セイコーのヴィンテージダイバーの様な道具が使い込まれてエイジングした感じが好きだというのが根本にある。
そこで、PYF028が欲しくていろいろ探していたのだが、状態の良い個体が少なく価格もそれなりにするので、雰囲気が似ていて比較的リーズナブルな価格で買う事ができる、SBBN015を買う事にしたのだ。7549ムーブメントだと今後のメンテナンスが不安であるのと、7C46ムーブメントであれば、これからまだまだ使い続けられるので、自分でガンガン使ってエイジングを楽しんでいこうと思ったのも購入に至った大きな理由である。
しかし、パッと見は似ているのだがベゼルの仕様や外胴の質感の違いなどからPYF028とはやはり別物であったので、少しでも雰囲気を寄せる意味でチョコバータイプのラバーベルトに変更して使用している。
もしかして、ベゼルの仕様は違うのだが7C46-7011(SBBN007)の方がPYF028に近いヴィンテージの雰囲気を持っているのかもしれない。そんな事を考えていると、価格的にも手に入れやすいSBBN07も欲しい候補に挙がってくるのだ。
もともとメカニカルやスプリングドライブなどの高級機は価格的に無理なのと、僕がSEIKOに求めている方向性とは違うので、欲しい候補には挙がってこないのは良いのだが、横に広く欲しくなってしまうのが悩みの種ではある。
そして、300m、600mと持っているので次は1000mダイバーを1本欲しいと常々考えていて、ディスコンとなった1000mダイバーのSBBN013が3284メートルまで稼動していたという実績もあるので、ロマンもあり僕の物欲を刺激してくるのだ。
その1000mダイバーの中でも、今一番欲しいのが現在ではカタログ落ちしている
SBBN027「 YELLOW TUNA 」
である。
新しいデザインの文字板と針はあまり好みではないのだが、セイコーイエローのベゼルと針のアクセントが道具としての機能を全うしており、新しいデザインの文字板と針もこのモデルにはとても合っているのだ。
そして、このようなモデルはこの先出てくる事はないだろうと考えると、今一番欲しい「TUNA」なのである。
このように悩んでいる間が、一番楽しいのもわかっているのだが、また最近「Street Series」なるシリーズが日本国内でもデビューし、「Urban Safari」をコンセプトとした個性的なカラーリングのTUNAも登場したようである。
このようなモデルを含めると、まだまだ僕と物欲との戦いは終わりそうにない。