【MIDO THE TOOL】考察 最強の腕時計とは
1918年創立のスイス老舗腕時計ブランド『MIDO(ミドー)』をご存知だろうか?
MIDOとはスペイン語で「私は計測する」の意味らしいが、どうぞご自由にである。
僕は以前書いたブログでMEDE IN USAが大好きだと書いたが、SWISS MADEも大好きだ。
そして、今回紹介するMIDO THE TOOLも当然スイス製である。
あまり馴染みのないブランドだが、とんでもないサバイバルウオッチを作っていたのだ。
それがコチラ↓
一見何の変哲もない腕時計だか、実はがっつりコンパスなのである。
二重スライド式で時計をずらすとコンパスが現れるタイプはあるが、これは時計の針の上にコンパスがある珍しいモデルなのだ。
基本はコンパスなので、コンパスの針が邪魔をして時刻の視認性はすこぶるよろしくない。
だがこれが THE TOOL なのである。
時間なんて二の次なのだ。
そして、こちら↓
暗闇を照らすライト付き!
薄暗い豆球の光がGoodである。
何を照らすのか?そんなのは問題ではない。
この機能があることで、サバイバルの状況下では大きなアドバンテージになるのである。
しかし、当然ながら暗闇では時刻もコンパスも確認できない。
何かを照らす暇があれば己を照らせなのだ。
だがこれが THE TOOL なのだ。
時間も方角も二の次なのだ。
最後はコチラ↓
わかりにくいが、脱着可能なベゼルの中には携帯用ノコギリ(ワイヤーソー)が仕込まれている。シルバーのリングに巻き付ける様に収納可能だ。
NATO軍の兵士も持っていたワイヤーソーは、頑張れば丸太もカットできるような代物なのだ。
これは武器なのでは!?
さすがに、この腕時計を装着して飛行機に乗る勇気は僕にはない。
かつて腕時計のベルトの尾錠部分に小さなノコギリが仕込まれているものもあったが、超小型のため小枝をカットするのに2時間はかかりそうな代物だった。
そう考えると THE TOOL のポテンシャルの高さは比べ物にならないのである。
それぞれ違った用途のものを組み合わせて新しいものを作る。
このとき1+1=2という数式はTHE TOOLには通用しなかった。
1+1は3にも4にも、ときには0にもなるのだという事を教えてくれた時計だ。
普段は穏やかな海や山が瞬く間に鋭い牙をむき出したそんな時、身を守ることのできる小さな巨人
それが
MIDO THE TOOL
なのだ。
【WATCH DATA】
直径 約43mm(リューズ除く)
厚さ 約15mm
クォーツ式
【装備】
コンパス
ライト💡
ワイヤーソー
【追記】
コンパスウオッチが流行った80年代の腕時計だと思われる。
当時はいろいろギミックの効いた腕時計があり、その代表作としてセイコーのフィールドマスターSAZ022がある。
これはアナログ時計、デジタル時計、コンパス、マップメーターを1セットにしたコンポウオッチであった。