【 SEIKO DIVER´S 】 コスパ最高!!今こそ手に入れたいダイバーズウォッチとは!? SKX013 編
ここ最近の僕は、完全に物欲と食欲に支配されてしまっていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
さっそく本題ですが、僕には日頃から欲しいと思っている腕時計の候補が何本かあります。
基本的には店頭で見つけた中古の腕時計で、価格もタイプもバラバラなのですが、臨時収入があったり、こつこつ貯めたお金でタイミングが合えば買い足していこうと思っている腕時計のことです。
最近ではTAGHEUER(Professional 2000)のクロノグラフを見つけたので密かに狙っていたのですが、それを差し置いて緊急入手した腕時計があるので紹介したいと思います。
事の発端は、近年噂されていたブラックボーイSKX007(ネイビーボーイSKX009)の廃盤説から始まるのですが、今回ばかりは本当に廃盤になってしまったのでしょうか?
僕は既にブラックボーイを所有しているので、まったくノーマークだったのですが、新品の価格が軒並み高騰していてびっくりしました。
現状から察すると、どうやら本当に廃盤っぽいですよね。
僕がブラックボーイを買ったのは何年も前なので、ほぼ未使用の中古品を8000円で購入しております。さすがに当時でも人気があったので、中古でも10000円を切るのは珍しかったので迷わず購入したのですが、3年ぐらい前までは新品でも20000円を切る価格で普通に売られていました。
最近までは当たり前の様に安く販売されていたブラックボーイですが、あのレベルのダイバーズウォッチが20000円以下で買うことができたのは、今思えば本当に凄い事だったと思います。
なぜなら、ブラックボーイはダイバーの安全確保のために設けられた、厳格なことで知られるISO 6425(日本ではJIS B 7023)の基準をクリアしているからです。
つまり、見た目がダイバーズウォッチの様であっても上記の検査に合格していなければ、ただのダイバータイプの腕時計と言うことになり、正式にダイバーズウォッチと呼ばれる腕時計の様な堅牢性や耐久性は期待できないと言う事なのです。
例えば見た目は伝統的なセイコーダイバーのデザインを継承している「新生5スポーツ」のダイバーシリーズですが、こちらは10気圧防水のダイバーズウォッチ風の腕時計と言う事になり、正式にダイバーズウォッチと名乗る事はできないのです。
この様にダイバーズウォッチのエントリーモデルであり、セイコーの稼ぎ頭であった腕時計が廃盤になるのは非常に残念ではありますが、今回は視点を変えて廃盤になると入手がより困難になるであろう、セイコーファンでなければ意外に知られていない同モデルのミドルサイズ
SKX013(7S26-0030)
を緊急入手しました。
ブラックボーイは今さら説明不要な腕時計ですが、SKX013もブラックボーイと同じく1996年にCal.7S26を搭載して誕生した海外モデルのダイバーズウォッチで日本でも逆輸入品を購入することができました。
【Cal.7S26】
ハック機能、手巻き機構の無い自動巻きムーブメントです。
21石を備え精度は1日あたり-20〜 +40秒
40時間以上のパワーリザーブ
ムーブメントの動作環境-10℃~+60℃
ダイヤショックシステムの採用により、激しい衝撃にも耐えることができるタフなムーブメントなので多くの腕時計に使われています。
1996年~Cal.7S26A
2006年~Cal.7S26B
2011年~Cal.7S26C
【 SKX007(7S26-0020)との比較 】
ブラックボーイと比べると単純に約4mm程小さいです。そして、セイコーダイバーの伝統的なドットの秒針がミドルサイズには採用されておらず、長針のデザインも違います。針類はSKX001 (7S26-0010)と同様になっていますね。
そして、DIVER´S 200mを表記するカラーが違います。今回入手したSKX013は2002年製で18年も経過しているので、退色してオレンジ色になったのでしょうか?僕はオレンジ色の方がヴィンテージ感があって、いい雰囲気だと思います。
比べてみないと分からないレベルですが、コピー品?と思わせるような微妙な違いがありますね。SKX013の方が若干文字が太く、丸みを帯びた感じになってます。
この様にSKX007とは細かな仕様の違いこそありますが、SKX013も1965年より続くセイコーダイバーズウォッチの堂々たる系譜の1つである事は間違いないと思います。
【 SSBT038(7C43-6010)との比較 】
既に生産は終了していますが、現在でも根強い人気のSSBT038ともついでに比較してみました。
まずDIVER´S 200mとProfessionalを表記するカラーが共にオレンジ色でヴィンテージ感があって良い感じです。
そして、ベゼル径は共に37mmで一緒ですが、ケースの厚みは自動巻きのSKX013が13mmなのに対して、クォーツのSSBT038は12mm、ケースの縦サイズ(ラグ先からラグ先までを計測)ではSKX013が45mmなのに対してSSBT038は43mmでした。
また、SKX013はラグ幅が20mmなのでベルトも選び放題なので遊べますね。しかし、19mm幅だと装着できるベルトの種類が随分減るので注意が必要です。
この様に機械式とクォーツ式なので、多少の差はありましたが、ほぼ同サイズと言っても良いサイズ感でした。
サイズ感は一緒でも、やはりこの2本の大きな違いと言えばインデックスと針の違いでしょう。
SSBT038はシルバーのドットをベースに夜光塗料を塗ってあるのに対して、SKX013はホワイトのドットをベースに夜光塗料を塗ってあるのでインデックスのドットの大きさが随分違う様に見え、SKX013のインデックスの方がインパクトがあり視認性が良く感じます。一方の針はSSBT038がホワイトの縁取りをした針なのに対して、SKX013はシルバーの縁取りの針なので、逆にSSBT038の針の方が太く見えて断然視認性が良いです。
この様に、パット見は似ている2本ですが、実は真逆の顔を持つダイバーズウォッチでした。
【 SKX013レビュー 】
今回、廃盤!?に便乗して緊急入手したSKX013なのですが、とても満足できる1本でした。
腕の細い僕にはミドルサイズのこのモデルは装着時の見た目バランス、付け心地の良さなどSSBT038に負けず劣らず良かったです。そして、何より飽きの来ないこのデザインのミドルサイズというのが最高に良いですね。
SKX007とSSBT038を既に所有している僕ですが、それぞれ違った魅力があるので、せっかく買ったのに登場回数が少ないなんて事はなさそうです。実際、まだ買ったばかりですが、最近はこればっかり着けてしまう程のお気に入りになってます。
もし、SKX013を気になっている方がいるなら、買っても損はない良い時計だと思います。
もともと流通数も少ない時計ですが、状態の良い中古を20000円以下を目標に手に入れたいところですね。中古の相場的には状態にもよりますが、おそらくSSBT038と同じぐらいではないでしょうか?
一方SKX007はメチャクチャ売れた時計なので、今後も中古市場で枯渇する事はないと思いますし、新品の高騰につられて売る人も増えてくると思います。新品で欲しい方は早めの購入が良いかもしれませんが…
今回、紹介した3本は全部良い時計なのでオススメなのですが、取り敢えずSKX013は今のうちに入手した方が良さそうですよ!!
あの頃は安かったのにと後悔する前に3本全部いっときますか!?