【FREE STYLE SHARK】お家で弄ろう 2
【今日の弄り】
今回は90年代に日本でブームになったカリフォルニア発のサーファーズウオッチ「FREE STYLE SHARK」を弄ってみた。
SHARKは僕もブームになった頃より愛用していて何個か所有している。
そして、実際にウォータースポーツでも使用していて、電池交換などのメンテナンスも自分で行っている。長年使っているので、何度か浸水などもしているが、乾いたら復活して使用できているので、思った以上に壊れないタフな腕時計なのである。
そこで、今回の弄り内容としては、アラーム音、プッシュ音が鳴らないSHARKのチェックである。
【Freestyle SHARK 90´s】
故障しているのは右のグリーンの個体で、カラーリングが気に入って以前購入して保管していたものである。
そして、左側が最近手に入れたクリアブルーのケースがキレイなマイルドセブン SKI RALLY 99のSHARKである。
マイルドセブンSKI RALLYとはスキー場でラリーカードなるものを貰い、そこに載っているマップを見てチェックポイントをまわり、スタンプを集めるというイベントである。
そして、スタンプを集めたラリーカードをJTに送ると色々な懸賞が貰えたのだ。
今回は同型の完動品を入手したので、中身を比べながら故障原因を調べてみることにした。
裏蓋はドライバーで簡単に開けられる。
海で使用する腕時計にしては、かなり頼りない仕様である。
取り敢えず開けてみたが、正常な個体にはバッテリーに絶縁シートが張り付けてあり、鳴らない方には絶縁シートが無かった。そして、この時計は小さなスプリングが共鳴盤に触れて音がなるタイプではないので、スプリングの紛失等が原因ではない。
絶縁シートが原因なのか?
さらに、バッテリーを外して確認してみる。
上の画像のように追加して絶縁シートが貼り付けてある部分があった。
よく分からないので、正常な個体に合わせて絶縁シートを作成した。
(絶縁シートの様な物は持ち合わせていないので、家にあった超精密研磨フィルム#15000で代用した。)
完成!
この時計はACでショートさせなくても、普通に稼働し始めたが、何故かブルーの個体には基盤にACと表記があるのに対しグリーンには何の表記もなかった。
そして、パッキンにシリコングリスを塗って裏蓋を閉めて終了!
音が鳴るかプッシュボタンを押して確認!
ピッ ピッ と押すと音が鳴ったのだ。
どうやらバッテリの下の部分的に絶縁シートが追加してあったアレが原因だったようだ。
原因は何であれアラーム音が鳴るようになって今回の弄りは大成功である。
まだ他にも原因不明のアラームが鳴らない個体があるので、また弄ってみようかな。
【WATCH DATA】
・ケースサイズ: 幅38mm
・ケース: 合成樹脂
・バッテリー CR2016
・デュアルタイム
・曜日表示
・アラーム
・カウントダウンタイマー
・ストップウォッチ
・ナイトビジョン(バックライト)
・100m防水
【CITIZEN 8951ー085752】発見!!CITIZEN ARNIE ANA-DIGI 80´s
2019年にアーニーこと、SEIKO Hybrid Diver H558-5009(1982年~)が、ソーラームーブメントH851搭載で復活を遂げた。
【写真はSEIKO公式webサイトからの転載です】
アーノルド・シュワルツェネッガーが映画「コマンドー」や「プレデター」で着用していたハイブリッドダイバーだ。
【ハイブリッドとはアナログとデジタルを組み合わせたSEIKOの時計の総称 ハイブリッド=アナデジ】
そして、今回紹介するのが
CITIZEN 8951ー085752【504-5873】
アナデジダイバー1984年製だ。
見ての通り、セイコー アーニーのオマージュである。
H558とは液晶の位置が上下で違うが、その後の海外モデルには液晶が下に付いたH601-5480が存在する。H601の方は 海外モデル特有の文字盤にSPORTS 150表記があるので防水性能が15BAR程度のダイバータイプだと思われる。
そんなH601でも海外ではArnieと呼ばれ人気があり入手難度は高い。
少し話がそれたが、このシチズンアーニー(CITIZEN ARNIE)は海外流通モデルだったのか?あまり国内では見かけない希少モデルである。
見た目は本家アーニーを彷彿させる出で立ちで雰囲気は良いのだが、WATER RESIST 100の表記からもわかる様に、10BAR程度の防水性能なので貧弱な外胴プロテクターや、ハメ込み式の裏蓋などスペック面も質感も含め本家アーニーの方が数段上である。
もともとは本家アーニーのH558-5009を探していたのだが、ハイブリッドのためアナログとデジタル部分が共に正常な個体は少ない。また外胴パーツが破損している個体も多く、状態の良い個体は価格も高い。
そんな中たまたま発見したのがシチズンのアーニーだった。
残念ながら本格ダイバーではないが、なかなかの珍品なので、思わず飛び付いてしまったのだ。
セイコーと比べて流通数が少ないシチズンであるのと文字盤に自発光塗料(プロメチウム147)が使用されているのも購入にあたって僕にはポイントが高かった。
既に発光は弱くなっているが、良い色にインデックスは変色している。
※シチズの腕時計は自発光塗料を使用している文字盤に「P-JAPAN-P」とプリントしてある。
シチズンは法の安全基準に基づき、夜光塗料にプロメチウム147という放射性物質を使用していたが、1998年以降に生産した製品には放射性物質は使用していない。
現在は蓄光性の夜光顔料を使用しており、これには放射性物質は含まれていない。
状態は良くないが今回は比較的安価に手に入れることが出来たので大変満足している。
やっぱり次はセイコーアーニーだ!!
【 WATCH DATA 】
⌚サイズ
ケースサイズ:約46mm(リューズ含む)
ベゼル径:約42mm (両方向回転)
厚さ:11mm
ラグ幅:20mm
⌚機能
カレンダー
クロノグラフ
アラーム 2セット
タイマー
時報
液晶の豆球
ハック機能
【操作方法】
中央のリューズを押すとモード変更
リューズを一段引いて、左右に回すとデジタル部の修正ができる。
更にリューズを一段引き出すと、アナログ部の時刻調整ができる。
【追記】
海外のプロマスター販促用のポスターに掲載されているのを発見した。
シチズンの代表的なモデルと一緒に並んでいるので、それなりに力を入れていたモデルだったと思われる。