【 SEIKO 特殊腕時計 " TUNA " 】物欲との終わらぬ戦い (後編)
■■ 2015年 ■■
【 画像はセイコー公式webサイトより転載 】
【画像はセイコーウオッチカタログより転載】
【 Cal.8L35-0OH0 (SBDX013) (SBDX014) AUTOMATIC 】
◇ 2009年に登場したSBDX011の後継機で、外観ではリューズのSマークが廃止になり、プロスペックスのマークに変更。文字板、針が新デザインになり、夜光塗料もより明るく長持ちするルミブライトになっている。
- 外胴プロテクター = セラミックス製
- ケース = 純チタン製( 硬質コーティング )
- ベゼル = ステンレススチール ( SBDX013=硬質コーティング ) ( SBDX014=ピンクゴールド色メッキ )
- ベルト = 強化シリコンストラップ
【 Cal.5R65-0AK1 (SBDB013) SPRING DRIVE 】
◇SBDB009の後継機で、外観ではリューズのSマークが廃止になり、プロスペックスのマークに変更。そして、夜光塗料のルミブライトはより明るく長持ちするようになり、ベルトも強化シリコンストラップへとアップグレードされている。
ケースには一般のチタン材に比べて鏡面に仕上げることができるブライトチタン( 硬質コーティング )を使用
【Cal.7C46-0AH0 (SBBN025)(SBBN027) QUARTZ】
◇SBBN013の後継機で、外観ではリューズのSマークが廃止になり、プロスペックスのマークに変更。文字板、針が新デザインになり夜光塗料も、より明るく長持ちするルミブライトになっている。
- 外胴プロテクター = セラミックス製
- ケース = 純チタン製( 硬質コーティング )
- ベゼル = ステンレススチール ( 硬質コーティング )
- ベルト = 強化シリコンストラップ
【Cal.7C46-0AJ0 (SBBN029) QUARTZ】
【Cal.8L35-0OJ0 (SBDX016)AUTOMATIC 】
◇ 国産ダイバーズウォッチ50周年を記念した世界限定700本モデル
2015年、ダイバーズウオッチ誕生50周年の節目に、この「外胴」ダイバーズはさらに進化します。 外胴プロテクターの素材として、新素材の高硬度セラミックスサーメット(※)を50周年記念限定モデルに採用しました。バンドには、従来のポリウレタンバンドから、耐久性が高く引張り強度が強い強化シリコン素材に変更、肌なじみのよさも同時に実現しました。 ダイヤル(文字盤)のインデックスには、残光時間が従来品に比ベ約60%向上した新開発のルミブライトを用い、判読性を向上させました。
(※)高硬度セラミックスサーメット:サーメット(CERMET)はセラミックス(CERamics)と金属(METal)を合わせた造語です。セラミックスと金属の粉末を混ぜ合わせ焼結して製造され、セラミックスの持つ硬度・耐摩耗性・耐熱性や金属の持つ靱性等を兼ね備えています。また、一般のセラミックスと異なりメタリック色が可能です。
【 セイコー公式webサイトより引用 】
【 Cal.7C46-0AG0 (SBBN031)(SBBN033)(SBBN035)(SBBN037) QUARTZ】
◇ SBBN015の後継機がSBBN031、SBBN17の後継機がSBBN033にあたり、オールブラックの300mダイバーSBBN035も併せて登場した。そして、SBBN037(ブルーオーシャン)は流通限定モデルである。
本体はステンレスケースにステンレス外胴で、新しいデザインの文字板と針を搭載している。SBBN033、SBBN035、SBBN037は強化シリコンストラップ仕様である。
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※2015年以降も、PADIとのコラボモデルや、1978年のGOLDEN TUNAの復刻モデルなど様々なモデルが存在するが、取り敢えず2015年までに発売された歴代のTUNA(ツナ缶)を並べてみた。
( 現行モデル等は以下のSEIKO公式Webサイトで確認できるので省略 )
これだけ並べると、かなりのバリエーションがあるように感じるが、大まかに3種類のムーブメントに分けられる。
-
メカニカル (6159, 8L35)
-
スプリングドライブ (5R65)
-
クオーツ (7549, 7C46)
そして、初期型とスプリングドライブの600m防水は別として、基本は300m、1,000m防水の2種類からの選択となる。
また、見た目の大きな変化としては、2013年のスプリングドライブに新しいデザインのインデックスと針が採用され、2015年には全てのモデルにそのデザインが採用された事が一番大きな変更点である。
そして、このデザイン変更には賛否があり、好みがあるので、デザイン変更前の実質2009年までの前期モデルと、2015年~の現行モデルに分けることができる。
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そして、話は戻るのだが、前編で紹介したように、僕は7549-7000を所有していて、更にもう1本フルメタルの7C46-0AC0(SBBN015)を持っている。
7549-7000を購入した理由は別のブログで書いているのでそちらを見て頂きたいのだが、更にもう1本SBBN015を買った理由は、初代プロフェッショナル300mダイバーの7549-7010(PYF028)の存在が大きい。
もともと僕が腕時計を好きになったのも、3rdダイバーがきっかけなので、セイコーのヴィンテージダイバーの様な道具が使い込まれてエイジングした感じが好きだというのが根本にある。
そこで、PYF028が欲しくていろいろ探していたのだが、状態の良い個体が少なく価格もそれなりにするので、雰囲気が似ていて比較的リーズナブルな価格で買う事ができる、SBBN015を買う事にしたのだ。7549ムーブメントだと今後のメンテナンスが不安であるのと、7C46ムーブメントであれば、これからまだまだ使い続けられるので、自分でガンガン使ってエイジングを楽しんでいこうと思ったのも購入に至った大きな理由である。
しかし、パッと見は似ているのだがベゼルの仕様や外胴の質感の違いなどからPYF028とはやはり別物であったので、少しでも雰囲気を寄せる意味でチョコバータイプのラバーベルトに変更して使用している。
もしかして、ベゼルの仕様は違うのだが7C46-7011(SBBN007)の方がPYF028に近いヴィンテージの雰囲気を持っているのかもしれない。そんな事を考えていると、価格的にも手に入れやすいSBBN07も欲しい候補に挙がってくるのだ。
もともとメカニカルやスプリングドライブなどの高級機は価格的に無理なのと、僕がSEIKOに求めている方向性とは違うので、欲しい候補には挙がってこないのは良いのだが、横に広く欲しくなってしまうのが悩みの種ではある。
そして、300m、600mと持っているので次は1000mダイバーを1本欲しいと常々考えていて、ディスコンとなった1000mダイバーのSBBN013が3284メートルまで稼動していたという実績もあるので、ロマンもあり僕の物欲を刺激してくるのだ。
その1000mダイバーの中でも、今一番欲しいのが現在ではカタログ落ちしている
SBBN027「 YELLOW TUNA 」
である。
新しいデザインの文字板と針はあまり好みではないのだが、セイコーイエローのベゼルと針のアクセントが道具としての機能を全うしており、新しいデザインの文字板と針もこのモデルにはとても合っているのだ。
そして、このようなモデルはこの先出てくる事はないだろうと考えると、今一番欲しい「TUNA」なのである。
このように悩んでいる間が、一番楽しいのもわかっているのだが、また最近「Street Series」なるシリーズが日本国内でもデビューし、「Urban Safari」をコンセプトとした個性的なカラーリングのTUNAも登場したようである。
このようなモデルを含めると、まだまだ僕と物欲との戦いは終わりそうにない。
【 SEIKO 特殊腕時計 " TUNA " 】物欲との終わらぬ戦い (前編)
SEIKO ダイバーズウオッチの人気シリーズ 通称 TUNA (ツナ缶)
1975年に登場以来、数多くのバリエーションが存在し、セイコーのダイバーズウオッチファンならば一度は手に入れたいと思う腕時計である。
現在僕は以前紹介した7549-7000とは別に、もう1本TUNAを所要しているのだが、未だに「ツナ缶」欲しい病は治まっていない。
僕が現実的に全てのモデルを入手する事は金銭的に無理。もし、もう一本買えるとしたら締めの1本に何を買うかを考えて遊んでみた。
先ずは、歴代のTUNAを振り返ってみよう。
【 画像はSEIKOウオッチカタログより転載 】
■■ 1975年 ■■
【 Cal.6159-7010 (YAQ028) AUTOMATIC 】
◇ 世界初のチタニウム製の記念すべき初代TUNAでツナ缶シリーズのグランドファーザと呼ばれている。
また、希少なAUTOMATICモデルなので、近年中古での流通価格も徐々に上昇してきており、オークションなどでは、200,000yen~300,000yenぐらいで落札されているようだ。
(600にm表記が無いのが国内流通モデルの初期モデルで、600m表記は海外輸出モデルである。)
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■■ 1978年 ■■
世界初のクォーツ式ムーブメントを搭載したSEIKOの記念すべきモデル
【 Cal.7549-7000 (PYF018) QUARTZ 】
◇ 初代GOLDEN TUNA 1978年に植村直己氏が北極探検に使用し、1983年に潜水調査船「しんかい2000」により、600mを遥かに超える1062mまで潜航し無事帰還したモデル
※7549-7009は海外モデルで初期はSQマーク有り
【 Cal.7549-7010 (PYF028) QUARTZ 】
◇ 初代プロフェッショナル300mダイバー
当時ダイバー達の間で、絶大な人気を誇ったベストセラープロフェッショナルモデル。ツナ缶の中でも、ステンレスケース、ブラックベゼルと一番ベーシックなモデルで、現在でも根強い人気を誇る。
※初期の海外モデルにはSQマーク有り
中古市場では程度の良い個体が減ってきているので、徐々に値上がり傾向である。
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■■ 1986年 ■■
【 Cal.7C46-7008 (SSBS018) QUARTZ 】
◇ 世界初のセラミックス外胴式1000m飽和潜水ダイバー
高性能クオーツムーブメントキャリバー7C46搭載モデル
初代GOLDEN TUNAの後継機で、耐衝撃性と視認性をさらに向上させ防水性能も600m→1000mになっている。更にバッテリー寿命も約3年がら約5年へと長寿命化に成功。
※7C46-7009は海外モデルで初期はSQマーク有り
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■■ 2005年 ■■
【 Cal.7C46-0AA0 (SBBN011) QUARTZ 】
◇ 初代DARTH TUNA 外装をオールブラックに変更し水中での視認性をアップ。ボディーはチタン製ワンピースケース、そして外胴にはジルコニアセラミックを使用。また外胴の固定ネジが+ネジからトルク管理のしやすい6角ネジ(1.5mm)に変更。1000mダイバー初のサファイアガラスを採用するなど高スペック仕様のダイバーである。
【 Cal.7C46-7011 (SBBN007) QUARTZ 】
◇ ステンレスのシルバーベゼルが特徴の「SBBN011 」300m飽和潜水仕様などの基本性能はおさえ、低価格で入手できる入門モデル。
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■■ 2009年 ■■
【 Cal.8L35-0OC0 (SBDX011) AUTOMATIC 】
◇盛岡セイコー「雫石高級時計工房」で製造 の8L35メカニカルムーブメント搭載
部品点数192点、高度な細密加工技術によって造られた高性能メカニカルキャリバーである。約50時間持続の最大巻上げ時間。日差わずか+15秒~-10秒の精度を誇る。
「 かいこう7000Ⅱ 」潜航実験では深度4,299mで秒針が停止するまで稼働
【 Cal.7C46-0AA0 (SBBN013) QUARTZ 】
◇このシリーズから、文字盤にMARINE MASTERの文字がプラスされ、リューズに「S」マークが入る。
DARTH TUNAの後継機で、「 かいこう7000Ⅱ 」潜航実験では深度3,284mで秒針が停止するまで稼働
【 Cal.7C46-0AC0 (SBBN015) QUARTZ 】
◇ ステンレスケースにステンレスブレスのフルメタルモデル。ブレスにはアジャスター機能が付きウェットスーツの上からでも装着可能。初代のプロフェッショナル300mダイバーを彷彿する見た目で人気のあるモデル。
【 Cal.7C46-0AC0 (SBBN017) QUARTZ 】
◇SBBN015と基本性能は同じだが、外装的にはベルトが違うのと、外胴パーツの仕上げがSBBN015はヘアラインであるのに対して、SBBN017はマットな梨地仕上げである。そのため、より道具感が増している。
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■■2010年■■
真っ白なセラミックス製の外胴プロテクターが印象的なスペシャルな一本である。
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■■ 2013年 ■■
【 Cal.5R65-0AJ0 (SBDB008) SPRING DRIVE 】
◇ GOLDEN SPRING DRIVE TUNA
セイコー100周年記念モデルとして生産された、世界限定300本のスプリングドライブ機構を搭載したモデルである。
外胴パーツはセラミックスではなくブライトチタンにDLC加工を施したものを使用。このモデルより文字板と針のデザインが新しいデザインに変更された。
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■■ 2014年 ■■
【 Cal.5R65-0AK0 (SBDB009) SPRING DRIVE 】
◇ 100周年記念限定モデルであったSBDB008がゴールドを基調にしていたのに対して、こちらはブラックを基調としたカラーリングで仕上げてある。国内のみならず海外からも高い評価を獲得している「スプリングドライブ」を搭載し、クオーツ並みとはいかないものの高精度を実現している。
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後編につづく
【 SEIKO 2418-301A 】ドレスウォッチ シャリオで遊ぶ
若い頃から集めていた、リーバイスのヴィンテージジーンズを、ここ数ヵ月間で全て処分した。
サイズアウトした事が主な理由なのだが、着用する機会が極端に減ったからである。
しかし、一時期低迷していたと思っていたヴィンテージジーンズも、まだまだ需要があり処分しながらも、もう少し寝かせた方が価値が上がるかもと思ったが勢いに任せ処分した。
そして、最後まで手放すのを迷っていたのが、鮮やかなブルーに色落ちした1974年製のLevi's 501の66前期のジーンズだったのだが、今回紹介するのは、偶然にも同じ年に製造されたSEIKO 2418-301A である。
これは、前回紹介したシチズンのダイバーと同様に最近立て続けに衝動買いしてしまった腕時計の中の1本であり、普段僕が絶対に手を出さない部類の腕時計である。
購入した理由も実にシンプルで、鮮やかなブルーに色落ちしたジーンズの様なカラーの文字盤にやられて購入したのだ。文字盤の表面には凹凸があり、ラメを散りばめたようにキラキラとしていて、とてもキレイである。
何も考えずに購入したので、家に帰ってから調べてみると、ドレスウォッチのシャリオであることがわかった。
オリジナルのベルトは型押しベルトが装着されていたようで、ドレスウォッチ感満載である。
カラーハードレックス?
風防に色がはいっているのだろうか?
見た感じでは無色透明である。
そして、当時の価格26000円は高いのか、安いのか全く検討がつかない。ちなみに同じ年のカタログに載っているセカンドダイバーは20000円なので、ますます26000円の価値がわからなくなってしまう。
当時の値段はともあれ、ちゃんとメンテナンスされていたのだろうか?
製造されてから40年以上経過しているのに、問題なく稼働している昭和プロダクツのタフさには驚かされる。
そして、ハイビートだからなのか、精度もとても良いのだ。
尚更なんとかして、この腕時計を普段使い用にできないかと考える事数日。
ベルトを付け替えてカジュアルダウンすることに
選んだベルトがコレ!
赤色のウレタンベルトに交換
取り敢えず感のある黒色はダメ!
あえて付けてますの赤色一択!
オリエントのジュピターに装着されていたウレタンベルトを流用した。
「白いTシャツとジーンズとシャリオ」
今年の夏はコレで決まり!
【 WATCH DATA 】
- ケースサイズ 横幅約30mm (リューズ含まず)
- ケースサイズ 縦幅 約40mm(ラグ先からラグ先まで)
- 厚さ 約9.5mm
- ラグ幅19mm
- AUTOMATIC ( HI-BEAT )
- 1974年製 (亀戸工場)
【 CITIZEN 2854-269471 SPORTEダイバー 】癖の強いデザインは癖になる
コロナ渦で無駄遣いしている場合ではないのだが、ここ数日間で腕時計を立て続けに何本か購入してしまった。
僕は中古の腕時計を買う際、決まって欲しい時計があるわけではないので、オークションやフリマアプリなどは滅多に利用せず、目的も無くぷらっと買い物に行った時に偶然出会った腕時計を買う事が断然に多い。
今回購入した腕時計も店頭で見つけ購入したのだが、やはり気になる腕時計を見つけてしまうと、誰かに買われるぐらいなら僕が買ってやると勢いに任せて買ってしまうのだ。
何故なら一旦悩んで買わなかったとしても、どうしても欲しくなって次の日に買いに戻ったら、既に誰かに買われてしまっていて悔しい思いをした事が何度もあるからなのである。
そして、今回勢いに任せて入手したのがコレだ。
シチズンが本格的ヘビーデューティウォッチとして展開していたプロフェッショナル仕様のシリーズSPORTE (スポルテ)である。
【PD】プロフェッショナルダイバー
【DV】ダイバー
【MS】マリンスポーツ
【WJ】ウインドジャック
【GS】ゼネラルスポーツ
【RS】レーシングスポーツ
【BS】バイオスポーツ
上記の様に7つのカテゴリーがあり、その中の【DV】にカテゴライズされるダイバーズウォッチである。
ちなみに1982年に登場した1300mプロフェッショナルダイバーがスポルテの【PD】に該当するらしい。
モノマガジン別冊 1985年
How To Wrist Watchより転載
今回入手したダイバーは少々癖の強いデザインである。ライバルであったセイコーのダイバーズウォッチには負けまいと、気合いを入れてデザインしたのだろうか?
実物を見ても分かりにくいのだが文字盤の色は光沢のある濃紺で、特徴的なベゼルのデザインはタグホイヤーで似たようなのを見たことがある。当時の流行りだったと思うがシチズンらしいアレンジを加え、好みの別れるアグレッシブなデザインに仕上がっている。
1991年製
裏蓋はピッカピカ!
オープナーのキズがあったが、もともとピカピカなのでキレイに研磨できた。
しかも
WATER 300M RESIST
水深300mまでの耐圧性と長時間水中使用に耐える防水性を備えており、スキンダイビング、スキューバダイビングなどに使用可能。
(PROFESSIONAL DIVER'S表記ではないので飽和潜水には使用できない)
あまり見かけない300m防水が購入の決め手の一つになったのだが、当時の雑誌を見返してみると、やはり200m防水が断然多いのだが、思ってた以上に1000m , 500m , 300m防水などのハイスペックダイバーズウォッチが各社から多く売られていたようだ。
そして、このスポルテダイバーも雑誌に掲載されていたのだが、当時の価格はなんと28000円!
かなり安い感じがするのだが、カシオからはMDP-801Gなるダイバーズウォッチが300m防水で20000円で掲載されていてこれまたびっくりである。
300m防水ともなると、ケースは分厚くごついイメージがあるが、ケースの厚さは約11mmと思ったより薄い。
定番のSEIKOクォーツダイバー7548が約13.5mmあるので、比べると随分薄く感じる。
しかし、ケースがフラットであり縦のサイズ(ラグ先~ラグ先)が47mmもあるので、細い僕の腕に装着すると、ラグの端の部分は腕から浮いてしまい装着間はあまり良くなかった。
一方、SEIKOのクォーツダイバーは厚さが13.5mmもあるが、縦のサイズ(ラグ先~ラグ先)が45.5cmで、ラグ部分が手首に沿うような形状をしているので、装着感は抜群にいいのだ。
このモデルのオリジナルのベルトはウレタンベルトなのだが、これには100均のNATOタイプのストラップが装着されていた。
100均のストラップの質感があまり好きではないので、今回はジュビリーブレスを装着してみた。
取り敢えずはこれで使ってみるが、あまりフィット感が良くないので、ゆくゆくはウレタンベルトに交換しようと思う。
今回、スポルテダイバーを勢いに任せて購入したのだが、この癖の強いデザインはカッコいいとかではないのだが、装着したくなる不思議な魅力のあるデザインであった。装着感こそ残念だったのだが、ウレタンベルトに交換して少しでも改善されれば良いと思う。
結果、買って良かった1本であり、コレクションにも加えようと思う。
【WATCH DATA】
- ベゼル径 約39mm
- ケース径 縦約47mm (ラグ先~ラグ先)
- ケース径 横約43mm(リューズ含む)
- 厚さ 約11mm
- ラグ幅 20mm
- バッテリー SR716SW
- 耐磁プレート付き
- 本体 64グラム(ベルト除く)
- 300m防水(飽和潜水には使用不可)
- 夜光部 自然発光塗料(プロメチウム147)
- 1991年製 当時の価格 28000円
【 SEIKO ALBA V654-7000 】スウォッチですか? いいえ SPIRE-Gです。
スウォッチをご存知だろうか?
日本製のクオーツウォッチが世界を席巻した1960年~70年代
それまで、時計と言えばスイス時計だったのだが、日本製や香港製の安いクオーツ時計が登場したことにより、スイスの時計産業が消滅してしまうのではと危ぶまれるほど生産が半減し、時計関連企業も激減した「クオーツショック」が当時のスイスを襲ったのである。
その日本製クオーツ時計からシェアを奪還するためにスイス最大のムーブメントメーカー 「エタ社」によって開発され1983年に登場したのが、Swatch (スウォッチ)である。
日本でも、1990年代前半に大ブームになったので、ある意味お馴染みの時計ブランドであると思われる。
スイス製の腕時計が10000円前後とお手頃な価格で買う事ができ、個性的なデザインが当時では目新しく大人気となったのだ。
今回何故スウォッチかと言うと、部屋の片付けをしている時に2本の腕時計が引き出しから出てきたのだが、1本はスウォッチでバッテリー切れで放置してしまっていたので、残念ながらバッテリーの液漏れによってサビが発生し完全にダメになっていた💧
そして、もう一本がコレである!!
SEIKO ALBAの「SPIRE-G」 V654-7000である。
1991年頃から徐々にスウォッチが流行りだし、1993年頃には本格的に大ブームになっていたのだが、ALBAからもこんな腕時計が登場していたのだ。
スウォッチの中でも1990年に発表されたクロノグラフは、独自のメカニズム、常識を越えた低価格(14000円)、多彩なバリエーションをもち、空前のヒット商品となったのだが、その大人気モデルのクロノグラフを10000円という低価格で完全にオマージュし販売していたのである。さすがに、当時この腕時計をしていても誰もALBAだとは気づかなかったであろうスウォッチすぎる珍品なのだ。
モノマガジン別冊
世界の腕時計 NO.9 平成4年より転載
僕も購入した経緯は忘れてしまったが、ある意味衝撃的なモデルである事は間違いないのだ。
SPIRE-Gが気になったので、ちょっと調べてみたのだがスケルトンのオートマチックモデルも漏れなく存在しており、それもスウォッチがバッテリー交換が困難な地域向けに販売していた人気モデル(エタ社のキャリバー2840を使用)をオマージュしたモデルで、その他にもSPIRE-Gのバリエーションはあったようだ。
実際、スウォッチ以外で、この手のポップなデザインの腕時計が売れたかどうかは不明だが、デザインを真似てしまうほどスウォッチが一人勝ちをしていたのだろう。
しかし、そのブームも長くは続かずG-SHOCKブームの到来と共に徐々に落ち着いていったと思われる。
チープなベルトだが、このモデル専用のデザインである。
ワッフル仕様なのも、かなりスウォッチを意識しているのだが……
ワニ?
なぜ?
連想ゲームじゃないが、時計とワニがむすびつくのは
ピーターパン→フック船長→ワニ→時計
マジですか?
夏のシンプルな装いにSPIRE-G
ありかもしれない。
【WATCH MANUAL】
【 WATCH DATA 】
- ケースサイズ 横幅約38mm (リューズ含まず)
- ケースサイズ 縦幅 約44mm(ラグ先からラグ先まで)
- プラスチックケース
- ストップウォッチ
- 10気圧防水
- バッテリー SR920SW
【 CITIZEN 8946-085604 】デジアナ ジェットダイバー DAD66-0073
コロナウイルスの影響で営業を自粛していたお店が営業を再開したので、久しぶりに中古の腕時計を見に行ってきた。
ずっと休業していたので、あまり期待はしていなかったのだが、今回は偶然にも以前から気になっていたシチズンのデジアナ ジェットダイバーを入手することができたので紹介したいと思う。
デジアナジェットダイバー
ALARM-CHRONOGRAPH 1984
COMBO DIVER WRISTWATCH
DAD66-0073 当時の定価 ¥20000(シチズン商事)
これは80年代に登場したマリンスポーツウォッチで、ウインドサーファーやヨットマン向けに販売していた腕時計である。
モノマガジン別冊 1985年
How To Wrist Watchより転載
その後1985年夏よりウインドサーフィンなどに特化したモデルとして、SPORTE ウインドジャック(SPK67-0143)¥15000が販売され、現在でも人気があり高値で取引されている。
今回入手したジェットダイバーも、オークションやフリマアプリでたまに見かけるのだが、強気なお値段で出品されている事が多く、なかなか買う気になれなかった。
しかし、今回は使用感がある個体だったのだが、それなりに納得できる価格設定だったので入手することができた。
裏蓋より、1984年製である。
この頃は、セイコーやシチズンから個性的なマリンスポーツウォッチが数多く登場したのだが、デジアナなどの多機能な腕時計が多かったので、何かしらが故障している個体が多く完動品で探すのが非常に難しいのだ。
早速チェックしてみると、この個体はアラーム機能があるのだが、故障しているのか残念ながらアラーム音、プッシュ音共に鳴らなかった。
裏蓋を開けてみたが、ちゃんと小さいスプリングも入っているので何が原因かは不明である。
裏蓋を閉める際に気付いたのだが、バッテリーを押さえる用?の金属プレートが変な位置を向いていたので、修正しパッキンにシリコングリスを塗って蓋を閉め終了した。
ただそれだけなのだが、アラーム音、プッシュ音共に復活したのだ。
おそらくバッテリーを押さえるプレートが原因だったようだ。前オーナーがバッテリーを交換した際にわざと鳴らなくしたのかは謎だが復活して一安心である。
やはり、海上での使用を想定しているからなのか、一般的な腕時計よりもアラーム音が大きい感じがする。この音量であれば、ちょっとした目覚まし時計の代わりになりそうだ。
それではジェットダイバーを見ていこう。
比較したのは以前紹介したVEGAのダイバーズウォッチである。
このジェットダイバーは実物を今回見るまでは、大きめのサイズの腕時計だと思っていたのだが、実は小振りなサイズでベゼル経約37mmであった。
コレはVEGAのダイバーと同じサイズで、ベゼルのデザイン、サイズもまったく同じなので共用部品だと思われる。
回転もクリック感が無く、両方向に回転する。
文字盤の 9時位置にP-JAPAN-Pと表記があるので、インデックスに自然発光塗料(プロメチウム147)が使用されている。
8946-083684と表記があるが、裏蓋の刻印は8946-085604である。
このジェットダイバーは、文字盤のカラーがブラック、ホワイト、オレンジの全3カラーあるので、他のカラーの文字盤も確認してみたいところである。
やはり、古い腕時計なので拡大してみると、インデックスのドットがヒビ割れて劣化しているのがわかる。
【操作方法】
MODEボタンで、デジタル時刻表示→日付、曜日表示→アラームON/OFF→チャイムON/OFF(毎時ごとにチャイムが鳴る)→カウトダウンタイマー(1分~11時間59分まで)→ストップウォッチと表示が変わっていく。
( 作動中のモードは左側のサークル部で確認できる。)
基本的に設定したいMODEに合わせた後に、真ん中のSELECTボタン長押しで数字を点滅させ、下のLAP/RESETボタンで変更できる。
カレンダーは2019年までしか西暦の設定ができないのだが、1992年が2020年と同じカレンダーらしいので、問題無く使えるだろう。
また、この腕時計にはリューズが無いので、ANALOG- SETボタンを長押しすることにより、針が進んで行くので時刻を合わせる事ができる。時間をオーバーしたら、最初からやり直しになるので、最後の方はポチポチボタンを押して合わせるのが良いだろう。
今回、念願のジェットダイバーを運良く入手することができたのだが、実際に使用してみて80年代らしい多機能な見た目は多少ゴチャゴチャとは感じるが、思った以上にアナログ針の視認性は良かった。
また小振りなサイズなので腕の収まりも良く普段使いにも重宝しそうである。
ただ、パッキンが特殊な形状であるのと、メーカーでのサービスも終了しているので、いつ壊れても後悔しないような価格であったら買いではないだろうか。
【WATCH DATA】
ベゼル径 約37mm
ケース径 縦約41mm (ラグ先~ラグ先)
ケース径 横約39mm
厚さ 約11mm
ラグ幅 20mm
100m防水
バッテリー 1個 SR1120
【 TROPIC SPORT TYPE 】TROPIC風のラバーストラップ を買ってみた。
ゴールデンウィーク前にAmazonで頼んでおいた腕時計用のラバーストラップがやっと届いた。
注文した時に、到着予定日が3週間後(5月18日までにお届け予定)と表示されていたので、最悪遅くなったら3週間ぐらいかかるのだろうと思っていたのだが、まるまる3週間かかって5月18日に到着した。
発送元がニューヨークからでEパケットだったのでこんなものなのだろうか?
今回到着したのは以前紹介したSEIKO 7C43-6010用に購入した19mm幅のラバーストラップである。
19mm幅のウレタンベルトはSEIKOの純正品があるのだが、それではおもしろくないので60 、70年代のダイバーズウォッチによく装着されていた、トロピック社のストラップを模した物を今回は買おうと思い、お手頃価格で良さげな物はないのかと探していたのだ。
その中でも今回はTROPIC SPORTと言われる、ベルト部分に大きな穴(3~4箇所)が開けてあるタイプに的を絞って探していたので、思った以上に選択肢も少なく結局Amazonで本体と送料含めて2000円ぐらいの激安ストラップを購入したのだ。
そして、送られて来たのがこれ!
strapsco
ビンテージ ダイブスタイル シリコンラバー製 ラリー時計バンド クイックリリース ストラップ ブラック 19mm
早速装着してみた。
さすがに取り付け幅が19mmなのでラグ部分にはジャストフィットであった。
そして、ストラップを装着した感想としては、シリコン製なのでオリジナルのトロピックスポーツのストラップとはデザイン以外全くの別物なのだが、ソフトな巻き心地に加え、表面のエンボス加工によりサラリとしていて肌当たりもなかなか良い感じである。
また柔らかいので、細い僕の腕(16cm)にもしっかりとフィットしホールド感も良いなど、思っていた以上に良質なストラップであった。
しかも激安なのに
◯部分にクイックリリースなるものが付いていて、金属のポッチを左側にスライドさせると、ストラップの脱着が簡単にできるのだ。
バネ棒外しがいらないのは、非常に画期的で便利である。
そして、ストラップ裏側にはStrapscoのロゴが入っており、尾錠はヘアライン仕上げされたものが装着されているが、ステンレス製などの刻印はない。
最後にサイズ感だか、通常SEIKOのラグ幅20mmのウレタンベルトを装着する時は、僕は一番小さい穴から3番目の穴がジャストサイズなのだが、Strapscoのこのストラップでは一番小さい穴の部分でジャストであった。
手首回りが16cmの僕が装着できるので、ほとんどの成人男性が装着できると思うのだが、強いて言えば一番大きな穴を1個減らして、さらにもう1箇所小さい穴があった方が僕的には安心だったかもしれない。
結果、期待していた以上に良いものを手にいれることができたのだが、シリコン製のストラップにありがちな、使用を続けているとでてくる妙なテカリや、擦れた部分が白くなったりするなどの現象もあるので、しばらく着用し経過を観察してみようと思う。
【STRAP DATE】
- ラグエンド: 19mm
- 尾錠取り付け幅: 16mm
- 全長 : 200mm 尾錠含まない
- 尾錠側 約77mm ホール側 約123mm (最小穴位置 約55mm~ 8
- ホール 5mmピッチ)
- 厚さ: 4mm ~ 2.5mm